味覚外来

診療方針

味覚に問題を抱えておられる患者さんは、日本口腔咽頭科学会の調べでは
1990年には14万人、2004年には24万人にのぼると言われているそうです。
ところが味覚を専門に扱う医療機関が大変に少ないのが現状で、大学病院でも
味覚を専門に診察できるところが全国でも数件のみです。

なぜ、味覚を専門に扱う医療機関が少ないのでしょうか?

一つは検査に時間がかかることが挙げられます。
二つ目は原因の同定が一般検査では難しいこと。
三つ目として、原因がたいてい複数絡み合っていることが考えられます。

私たちは、味覚閾値検査、電気味覚検査、詳細な血液検査、その他の検査などから味覚障害の原因を探っていきます。検査は40分程度で終わります。血液検査を除けば非侵襲的な検査であり、障害の原因もかなり明瞭になります。私たちは通常の薬剤と漢方薬を主体としながら、場合によってはサプリメントなども駆使して治療をしていきます。

他の医療機関で治療困難と判断された方でも、希望を持って受診していただければと思います。