野菜の量り売りについて

先日、ネット上で面白い記事を見つけました。

 野菜・果物の「裸売り」ワースト企業は東急ストア

 今までこういう論評を今まで読んだことがなかったので、ちょっと目をひく内容でした。

 私も少ないながら7ヶ月外国で暮らしましたが、そのときにはほとんどの野菜、果物は量り売りでした。違和感は全く感じなかったですね。

 ところが日本に帰ってくると不思議なもので、品物がパックに入って売っている状態にすぐに慣れてしまい、違和感がなくなってしまいました。

 しかし確かに量り売りのときにはゴミの量がかなり少なかったかもしれません。ごみを減らすために、こういう視点が必要なのですね。

 この記事で面白いのは、企業間の比較をしているところです。野菜と果物を対象に裸売りをしている品数の全体に占める割合を見てみると

  イオン      17.2%
  イトーヨーカドー 14.3%
  サミット      9.6%
  ダイエー      7.7%
  東急ストア     6.7%           とのことでした。

 記事の中で東急ストアは、ばら売りできるものを増やしていく方針だけれど数値目標などはなく、紙トレーの使用、トレーの再利用などの方を進めていきたいと考えを述べています。

 しかし、トレー自体が無くなる方がごみの量の観点からは優れているのは自明のことです。よく考えると、野菜や果物を裸売りすることによって、石油消費量を減らすことができますし、ダイオキシンの発生量も抑制することができますね。これは良いことばかりのように感じます。

 しかしさらに東急ストアは、「消費者からそういう声が上がらないから」ということを理由にして裸売りには消極的だと答えています。

 売り方、買い方は単に習慣の問題だと思うので、企業側から裸売りをするぞ、という姿勢を見せることで、消費者側も賛成の声を上げやすくなるのではないでしょうか。消費者側がそういう文化に慣れていないということに企業側にもう少し配慮があっても良いと思います。

 そして消費者側にも賢い消費者になるための仕組みが必要かもしれません。外国ではこういう運動が盛んなようですが、日本では、例えば不買運動のような消費者運動のようなものはあまり起こりません。しかしこれからは日本でも、環境に配慮しない企業のものは買わないというような、ものを言う消費者が増えていくべき時代になってきているのかもしれません。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2006年10月22日