私たちにできること

新年あけましておめでとうございます。

東京の感染者が増加していますね。そんな中で私たち弱小医療機関に何ができるの?ということをいつも考えています。

感染対策は十二分にしており効果が上がっているし、この状況下でもしっかり耳鼻咽喉科診療はできていると思います。

「コロナ禍」という言葉が指し示すように確かに痛手は受けたけど、診療内容の幅は実はかなり広がったと実感します。

コロナ後遺症や味覚嗅覚障害の方たちには感染症の本質を診ることを迫られ、それなりの治療体系もできたと思います。

今後も私たちは、自分たちに何ができるかを常に考えて前に進む所存です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2021年01月07日

コロナ後遺症 2020年の総括

年末になりました。

コロナ後遺症が完治した方、まだ今一つの方、いろいろおられることと思いますが、来年も引き続き頑張っていきましょう。

治療の道筋が概ねできてきたので、一応開示しておきます。

コロナ後遺症は、PCR陽性でないにも関わらず症状が出ている方は特にですけれども、この病態の本質は過敏症だと感じます(陽性者には組織障害が残る人もいらっしゃいますが、治療方法はおおむね同じです。補陰(下記)の期間が少し長くなるかもしれません)。

受診された方たちは、食事内容の変更を私から言い渡されたことと思います。そして食事が良くなっても、日用品とか化粧品とか、電気とかwifiとか・・・改善点はたくさんあるものです(私の指導は、私が従来そういうことをしてきた経験に基づいています)。今まで大丈夫だったものに対しても過敏性が増してしまい、炎症が生じていることを認識する必要があります。

あとは漢方薬で炎症を除き、必要があれば解毒、その後に体液を満たして(これが補陰です)、さらに局所の炎症の処理をします。炎症はCRP値で判断されることが多いですが、フェリチン値で見るほうが分かりやすい印象です(ただしフェリチン値は様々な要因に左右されます)。また炎症の処理は通常の消炎鎮痛剤でだと効果が甘い印象があります(効くことはききますが)。

大体この時点で80%程度の症状がとれる方が多いです。

問題はあとの20%

この20%残っている方たちは、何かに反応するたびに症状がでてしまう方たちです。ここからは症状が出てしまった時に自分で対処できるようにしていく訓練の段階です。皆さん時々症状が戻ってしまい、私も指導に力が入ります。スパイスの有用性をこの段階では実感していただけると思います。スパイスを使用する理由は、薬で対応を続けると過敏になりすぎる懸念があること、スーパーで容易に入手できることです。症状がコントロールできるようになると、ずいぶん皆さん朗らかになってきます。

当然治ってくると、元の生活よりも内容がよくなる(良くないと治らないです)ので、健康度が増して終了となります。

来年はもっと高い健康を目指しましょう。

2020年12月28日

コロナ後遺症と食品添加物

コロナ後遺症で最近感じていることは、食品添加物を少なくすると改善していくということです。

先日、あるコロナ後遺症疑いの男性が「コンビニ弁当ばかり食べていたが、自炊するようになったら熱がだんだん下がってきた。」とおっしゃいました。それに伴って嗜好も変わるようで、治療を終了した方は、お菓子類やジャンクフードを食べなくなったという話をしておられました。

私は、食品添加物をはじめとして、身体に負荷のかかるものが口からまたは皮膚から入ることで全身に小さい炎症が生じていて、それがなくなると治るのではないかと考えています。

現在はそういう考え方に沿って、漢方薬と食事等の指導をしています。

2020年08月22日

コロナ後遺症について~気になっていること

コロナウイルス感染後遺症と思われる症状をお持ちの方から、たくさんのお問合せとご受診をいただきました。その経験から気になる点を2つだけ申し上げます。

1.免疫を上げる健康食品や飴類、ドリンク剤などは、念のためおやめいただくのが良いと思います。免疫過剰状態を助長する傾向があるように感じます。受診時には全ての健康食品の類について聴取させていただきます。

2.テレビ等でコロナウイルス感染後遺症として、感染を広げてしまう恐怖や不安感などから精神的に病んでしまう方たちの例が挙げられています。こういうことは確かにあると思います。ですが一方で、コロナウイルス感染後遺症が社会的に十分に認知されていないため身体的な後遺症についても「精神的」と一方的に片付けられてしまう人たちが大変多いです。その診断から自分がおかしくなってしまったのかと悩まれる方もいらっしゃいます。医療従事者が安易に「精神的」と片付けてしまうことには警鐘を鳴らしたいと思います。

2020年06月15日

The Novel Coronavirus disease (COVID-19) and the Culture of Taking Shoes off Indoors.

It has been six weeks since the state of emergency for the Novel Coronavirus disease (COVID-19) was declared on April 7. More than 500 new cases (positive PCR test) were reported per day in Japan in mid-April, but since the end of Golden Week, the number of new cases has gradually decreased to less than 100 per day. On the other hand, overseas, the number of new cases per day is still high: 20,000 in the United States, 15,000 in Brazil, and 10,000 in Russia as of May 17.

It has been six weeks since the state of emergency for the Novel Coronavirus disease (COVID-19) was declared on April 7. More than 500 new cases (positive PCR test) were reported per day in Japan in mid-April, but since the end of Golden Week, the number of new cases has gradually decreased to less than 100 per day. On the other hand, overseas, the number of new cases per day is still high: 20,000 in the United States, 15,000 in Brazil, and 10,000 in Russia as of May 17.

In order to prevent the spread of COVID-19, quarantine or social distancing are being taken all over the world. In early April, both US Centers for Disease Control and Prevention (CDC) and the World Health Organization (WHO) announced their recommendations for wearing face masks to prevent transmitting infection. Until COVID-19 pandemic, few people in Europe and the United States wore masks even during the flu season. However, in just three months the situation has changed. In many countries, such as France, Germany, Italy, Czech, Austria, and Slovakia, it’s now mandatory to wear face masks while they’re out in public.

The novel coronavirus is primarily transmitted between people through respiratory droplets and contact routes. Droplet transmission is when a virus is released along with an infected person’s spit, sneeze, or cough, and another person becomes infected by inhaling the virus through their mouth or nose. In contact routes, the virus is transmitted through mucous membranes when an infected person touches an object with their hand after pressing a sneeze or cough, and then another person touches their mouth or nose with their hand after they touch the same object. It is reported that it takes for novel coronavirus on objects to lose its infectivity was 3 hours for paper, 2 days for wood and cloth, 4 days for glass, and 7 days for stainless steel and plastic. (Alex W H Chin et al: Stability of SARS-CoV-2 in different environmental conditions. The LANCET Microbe Vol 1(1) E10,May 01, 2020)

I was curious about the culture of taking shoes off indoors. In many Japanese houses, people take their shoes off at the front door when they come home from outside. Meanwhile, there are many houses overseas that do not have a shoe box at the front door, and people wear shoes indoors as well. Is there a trend in the number of COVID-19 deaths in countries where people wear shoes indoors or take them off? Among countries with a population over one million, I listed 30 countries in order of the number of deaths per million people according to COVID-19. Western European countries tend to wear their shoes indoors, Eastern European countries conversely tend to take them off indoors. The number of deaths per population due to COVID-19 tends to be lower in Eastern European countries than in Western European countries, but it is unclear whether there is a relationship between the culture and the number of deaths. Nine of the ten countries with the highest number of deaths per million people are countries that wear shoes indoors. Although France and Germany, Italy and Austria are neighboring countries, there is a big difference in the number of deaths per million people: 411 in France compared to 95 in Germany, 521 in Italy compared to 71 in Austria. However, even in the countries categorized as “wearing shoes indoors” in this table,
some households may take off their shoes indoors or change them to indoor shoes, so I cannot say anything too strong from this table alone. A survey at a hospital specialized in novel coronavirus in Wuhan, China, reported detection of novel coronavirus on the soles of health care workers’ shoes. (Zhen-Dong Guo et al: Aerosol and Surface Distribution of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 in Hospital Wards, Wuhan, China, 2020. Emerging infectious diseases. 26(7), 2020) Meanwhile I could not find any academic papers on whether the culture of taking off shoes indoors by the general public affects COVID-19 pandemic.

Johns Hopkins University https://coronavirus.jhu.edu/map.html
Ministry of Foreign Affairs https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html
Wikimedia Tradition of removing shoes in home https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tradition_of_removing_shoes_in_home.svg

In Japan, on May 4, Expert Meeting on COVID-19 recommended “New Lifestyle” such as wearing a mask, ventilate the room, washing hands frequently, and keeping distance of 2 meters apart from one another. To be accepted in “New Lifestyle” society, all our clinic staff wear masks and face shields, ventilate frequently, sanitize all areas with alcohol spray every 30 minutes, and minimize the time patients spend in the clinic. 100 years ago, when Spanish flu (influenza) hit the world, after the first epidemic subsided, followed second large epidemic a year later and third small epidemic two years later. We’re still not sure what the future holds for COVID-19 pandemic, but we would like to survive the post-coronavirus world by watching the situation not only in Japan but also in the world.

2020年05月21日

靴をぬぐ文化が実は重要だった?ーコロナウイルス感染症

コロナウイルス感染において日本の死亡率は誇れるものだと考えています。しかしなぜこのような結果になっているのか? 現在のウイルス型とは異なるものの感染が早期に蔓延したからなど諸説がありますが、明確な説明ができない状態です。

当院にいる原口医師が、靴を脱ぐ習慣と、各国の死亡率について調査、考察しましたのでご紹介します。

 

「新型コロナウイルスと室内で靴を脱ぐ習慣」 原口美穂子

新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が4月7日に発令されてから6週間がたちました。4月中旬は日本全国で1日500人以上の新規感染者(PCR検査陽性者)が報告されていましたが、ゴールデンウィークが明けてからは日本全国の新規感染者数は1日あたり100人未満となり、徐々に減ってきています。一方海外を見ると、1日当たりの新規感染者数は5月17日現在アメリカで2万人、ブラジルで1万5千人、ロシアで1万人と、まだまだ多い状況です。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑えこむため、世界中で外出規制が行われ、人と人との間隔を開ける対策が取られています。また、感染対策として、世界中にマスク着用が広がっています。4月上旬にアメリカ疾病管理予防センター、世界保健機関がそれぞれマスク着用を推奨する発表をしました。新型コロナウイルス流行まで欧米ではインフルエンザの流行期でもマスクを着用する人は少数でしたが、わずか3ヶ月で状況は変わり、今ではフランス、ドイツ、イタリア、チェコ、オーストリア、スロバキアなど多くの国で外出時のマスク着用が義務化されています。
新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染と接触感染であるとされています。飛沫感染とは、感染者のつば、くしゃみ、咳と一緒にウイルスが放出され、他の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染することです。接触感染とは、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後にその手で周りの物に触れてウイルスがつき、他の人が同じ物を触った後、手で口や鼻を触ることによって粘膜から感染する経路です。物の表面についた新型コロナウイルスが感染力をなくすまでの時間は、紙類で3時間、木材と布で2日、ガラスで4日、ステンレスとプラスチックで7日だったという報告があります(Alex W H Chin et al: Stability of SARS-CoV-2 in differentenvironmental conditions. The LANCET Microbe Vol 1(1) E10,May 01, 2020)

ここで私が気になったのが、室内で靴を脱ぐ文化です。日本の多くの家では外から帰ると玄関で靴を脱ぎますが、海外には、玄関に靴箱がなく、室内でも靴を履いて生活する家が多くあります。室内で靴を履く国、脱ぐ国で、新型コロナウイルス死亡者数に傾向はあるのでしょうか?そこで、人口100万人以上の国について、新型コロナウイルスによる人口あたりの死者数が多い国から順に、室内で靴を履くか脱ぐかで色分けしてみました。西欧諸国は室内で靴を履き、東欧諸国は室内で靴を脱ぐ傾向があるようです。そのことと関連があるかどうかは不明ですが、新型コロナウイルスによる人口あたりの死者数も、西欧諸国より、東欧諸国の方が少ない傾向があります。また、人口あたりの死者数の多い10カ国のうち、9カ国は室内で靴を履く国です。また、フランスとドイツ、イタリアとオーストリアはそれぞれ隣り合う国ですが、人口100万人あたりの死者数はフランスが411人に対してドイツ95人、イタリア521人に対してオーストリア71人と大きな差が見られます。ただし、この表で「室内で靴を履く」に分類した国の中でも、家庭によっては室内で靴を脱いだり、室内履きに履き替える場合もあるようなので、この表のみからあまり強いことはいえません。中国・武漢の新型コロナウイルス専門病院での調査では、医療従事者の靴底からコロナウイルスが検出されたとの報告がありますが(Zhen-Dong Guo et al: Aerosol and Surface Distribution of Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2 in Hospital Wards, Wuhan, China, 2020. Emerging infectious diseases. 26(7), 2020)、一般の方が室内で靴を脱ぐ文化が新型コロナウイルス流行に影響するかどうかについての学術論文は見当たりませんでした。

参考サイト ジョンズホプキンス大学 外務省  ウィキメディア Tradition of removing shoes in home

 日本では5月4日に専門家会議から新しい生活習慣として「対面打ち合わせ時にはマスク着用、換気」「こまめな手洗いや消毒」「人との間隔は2m開ける」などが提言されました。新しい生活習慣となった社会に受け入れられる場所であるために、当院でも、スタッフ全員がマスクやフェイスシールドを着用し、頻繁に換気し、30分ごとに手で触れる場所をすべてアルコール消毒し、出来るだけ患者さんどうしの間隔をあけ、院内滞在時間を少なくするなど、できる限りの対策を行っています。

100年前、世界的にスペイン風邪(インフルエンザ)が流行した時は、第1波が収束した後、1年後に第2波の大きな流行、2年後に第3波の小さな流行がありました。新型コロナウイルスの流行が今後どうなるかまだ分かりませんが、日本だけでなく世界の状況を見ながら、コロナ後の世界を乗り切っていきたいものです。

2020年05月21日

コロナ感染の後遺症?

ずっと微熱が続く、ずっと経験したことのない頭痛を時折感じる、何だが息苦しいのが1カ月くらい続いている、などの症状を訴える人が増えているように感じます。大した事のない炎症といえばそれまでですが、どこの病院に行っても異常なしと言われる、と皆が口裏を合わせたように訴えてきます。これは何なのでしょうか?

コロナウイルス感染症が蔓延して久しいですが、どうもその後遺症のような風に感じています。
後遺症??そんなことを言っている情報番組はないけど・・?と思われるかもしれません。でもそういう番組に出てこられる先生方のところにかかられる患者さんは、軽症者の方は少ないのでしょう。

しかし私たちのような小さい診療所では、こういう症状の方を診察する機会が多いので、どうもこれはコロナウイルス感染の後で生じた、サイトカインストーム(過剰な免疫現象のことです)が何等かの理由で収まっていないのだなと推測することができます。実際、免疫を調整するように漢方薬を使ってみると、1カ月続いた症状が1-2日で取れてしまいます。しかしその後、数日して何かの刺激を受けたからなのか、少しだけ症状がでたり引っ込んだり。一直線には治りませんが、不安にならない程度の症状に落ち着いていきながら治っていくのです。「コロナウイルスに感染した覚えはない!」と皆さんおっしゃいますが、無症候性感染(症状がでない感染)でもサイトカインストームは起こりますので、決して不思議なことではないのです。

サイトによってはサイトカインストームに桂皮が有効、と書かれていることが多いですが、私はそうは思いません。一番確実にサイトカインストームを抑えてくれるのは恐らく甘草です。甘草+何か、ということで収まりをつけるのが有効でしょう。あとコロナウイルス感染予防に麻黄湯が有効ともいわれていますが、まあ否定はしませんが、あまり良い方法とも思いません。理由は割愛します。

今後はこういう患者さんが増えると思うので、今ある対策よりも、さらに良いものを考えておこうと思っています。

2020年05月08日

Natureの記事から コロナウイルス関連

コロナウイルスにはスパイク状の突起があることが知られていますが、この突起は細胞との結合を強くするもの、すなわち感染力を強くするもののようです。そしてこの突起の作用はフリンという酵素で活性化されると書かれています。
フリンは肺、肝臓、小腸など多くの臓器にみられるということなので、こういう臓器では感染力が増す可能性があり、肺炎が重症化することにも影響があるかもしれないです。

しかし一方でフリンは多くの臓器にあるので、生体にとっておそらく重要な物質なのでしょう。この働きを抑えて感染力を減らすというのはやや現実的ではないというのが私の意見です。
それと感染が生じてすぐに免疫が過剰な状態になるのがこのウイルスの最も危険なところだと思っているので、免疫過剰のきっかけになる物質さえ分かれば、そこを止めるのが一番効果的かな、と思っています。

様々な研究が進んで新しい知見が得られることで、早期収束を期待します。

2020年04月27日

コロナの話題 記事への反論

昨日Yahooニュースで、真偽は定かではないが、自民党議員が「開業医はコロナから逃げているので援助などとんでもない」という意味合いの記事が掲載されました。本当なのでしょうか?私は目を疑いました。

確かに大きな病院には多くの重傷者が入院し、医療スタッフも本当に大変だと認識しています。でも防護資材が十分に提供され、コロナウイルス感染症と明確になっている患者に対応しています。危険と隣り合わせの状態が続いているとは思いますが、どこに危険があるのかが明確なのが私たちとは異なります。

私たちはというと、発熱があり保健所に問い合わせた結果「近くの診療所に行ってください」と言われた感染疑い患者さんも診察します。隔離はするものの、事前の連絡なく受付に熱があると現れる人もいらっしゃいます。資材に関しては、マスクは一切通常ルートでは納品されず、フェイスシールドは自分たちで作ったもので対応しています。ガウンもようやく女性用のものを少量入手したところで男性用のものは手に入りません。手袋も在庫が少なくなってきましたが納品は滞っています。消毒用アルコールも次の納品はいつなのか分かりません。

いつの間にか、診療所は丸腰で資材不足のままコロナウイルス感染症の最前線に立たされるという状況になっています。おそらく必要な資材はほぼ全てが大きな病院に回されていることと思います。この状況がこの議員に認識されていないのは大変残念です。私たちは30分毎に院内全てを清拭したり、ビルのエレベーターのボタンまで清拭し、入口は開放のままで換気を十分にするなど、綿密に院内感染対策をしているつもりです。しかしどんなに対策をしても100%の防護は難しいかもしれません。

この苦境を乗り切るように、院内では様々なアイデアを出し合い、考えながら、節約しながら、院内感染に十分に注意しながら、個別に対応しているところです。

2020年04月14日

医療崩壊を防げるか?

東京都では、コロナウイルス感染者の中で軽症者をホテルなどに移すことになったそうですね。
これで重傷者が十分な医療を受けられるので、医療崩壊を防げる・・・果たしてそうでしょうか?

今まで感染者といっても軽症者が多ければ、医療従事者の濃厚接触の機会はかなり少なかったと推測します。
しかし、感染病棟に重傷者が並んでいたらどうでしょうか?

おそらく従来のマンパワーでは立ちいかず、スタッフの増員も必要になるでしょうし、濃厚接触機会も増えるでしょう。
器材もさらに必要になり、病棟内はかなり混乱するのではないでしょうか?

スタッフは心理的にも軽症者がいることで、ピリピリしつつも、患者さんが命の危険にさらされていないので、
今までは少し息がつけたはずです。しかし重症者ばかりだと気が抜けず、スタッフの心身の疲弊が心配です。

私たちのような弱小末端医療機関でさえも、保健所で検査対象にならない人たちがいらっしゃるので、
患者数は少なくなっても、緊張が続くためか大変疲れます。私事ですが、最近は22時前後には寝ています。
しかし、医療従事者としての役割を果たすため、注意深く、医療の継続に力を注いでいきたいと思います。

2020年04月09日