アレルギー性鼻炎、花粉症の治療戦略

昨日は大鵬薬品工業(株)から依頼のあった、
アレルギー性鼻炎の薬の使い方について話をしました。

薬の効果と眠気との関係、花粉症の漢方薬を考えるときに、寒い季節、温かくなってから、温かさが続いてからと使う処方が季節ごとに異なることなどをお話ししました。

やはりアレルギー性鼻炎の薬の調節性、確実性という意味で抗アレルギー剤がかなり堅実です。従って抗アレルギー剤をベースに個々の体調に応じて漢方薬を加えていく戦略が患者さんのためには良いのではないかと話しました。

漢方薬の話はあまり興味をもっていただけないかもしれないと内心思っていましたが、
抗アレルギー剤との相性のこともあり、社員の方たちの受けもよく、深いところまで話をすることができました。

機会を与えてくださった社員のみなさまに
この場を借りて感謝申し上げます。

2019年11月29日

耳鳴りの治療

耳鳴りは耳鼻科の中ではとても治療が難しいとされています。大学病院でも耳鳴りの患者さんに治らないことをとくとくと説明する先輩がいたものです。

しかし耳鳴り治療が難しいといっても、漢方薬で改善の道筋ができる方が少なからずいらっしゃいます。今日は大学病院耳鼻科で見放された方が、漢方薬の、しかも割と単純な処方をしただけで(今回は八味丸でした)、かなり改善しているのを目の当たりにしました。最近では、さらにいろんな著効例もでてきています。

漢方薬にはこういう独特な魅力があります。当院では理事長の私が常勤の医師たちに漢方薬の使い方を月に1回レクチャーしてレベルアップを図っています。漢方医学は経験医学という側面もありますので、みな試行錯誤しながら対応能力向上を目指しています。

 

2019年07月23日

アレルギーに関する学術講演を行ないました

7月3日に渋谷区耳鼻咽喉科医会で「小青竜湯と抗アレルギー剤の使い分け」というタイトルで講演を行いました。クリニック内では常勤の先生方との月1回の講習会でご説明してきたことなので半ば当たり前になっている内容でしたが、医師会の先生方には興味を持っていただけたようで、講演後や懇親会でいろいろなご質問をいただきました。

抗アレルギー剤にもいろんな性質がありますが、小青竜湯にも効果の上がる使い方があり、それらを熟知することでより効果的に、より安全に患者さんの症状を和らげることができます。

渋谷区医師会の諸先生方、国立成育医療センターの守本先生、熱心に聞いていただき本当にありがとうございました。

2019年07月05日

梅雨時の頭痛、めまい対策

雨が多くなってきました。

昨日も気象ニュースをみていたら、湿度100%だそうで・・・。

こういう季節には体から水分が出ていき難くなり、東洋医学的には水毒と呼ばれる状態になります。体の水余りと考えれば良いですね。水毒のときに出やすい症状はたくさんありますが、代表的なものはめまいと頭痛です。

私も以前はこの季節の頭痛に相当悩まされましたが、今では(結構音がうるさいですが)除湿器を家の中においたり、クリニックでもドライをかけて対応しています。

もうひとつ対策があります。とうもろこしのひげ茶です!

(下記は一例であり、おすすめというわけではありません)

冷やして飲むと香りが少ないので、私は煮だして飲んでいます。

とうもろこしのひげは、玉米鬚と言って生薬として、あるいは薬膳茶として用いられています。下記のYou tubeで55秒くらいから効能を、80秒くらいから副作用のことが挙げられていますが、多様な効能があります(日本語でないのでサイトの正確性は保証しかねますが)。過量摂取はだめなようですが、お茶で飲む程度なら問題ないでしょう。

2019年06月11日

風邪の予防

風邪を予防するにはどうしたら良いですか?

ということを聞かれます。まず考えるのは衛気(えき)の充実です。衛気とは、体の表面を巡る防御のことです。防御が強ければ風邪もひきにくい、という当たり前の理論ですが、これを意識していない人が多いです。

通常は風邪を処理するために漢方薬を、副鼻腔炎や気管支炎の合併があるときには抗生物質を処方しますが、最近、衛気を増すための漢方薬である補中益気湯を処方することが増えています。会社が忙しいのか、余暇を欲張りすぎるのか、睡眠時間が足りないのでしょう。

特に東京は夜でも暗くならないと言われています。でも明かりを遮断して早く寝ることは衛気を増すために必要でしょう。大切なのは活動した分だけ寝る、陰陽のバランスをとるということです。

2018年11月28日

自発性異常味覚について

久しぶりにブログを書いています。

学会前でドタバタしていますが、今回の発表は「自発性異常味覚」についてです。

この病気は、何も口に入れていないのに味がする病気です。
苦味のことが多いですが、酸味、甘味、それらの組み合わせなどもあります。

命に別条がないので患者さんも訴えられないことも多いかもしれません。
我慢してしまうのでしょうね。

でも慢性的になると食欲が落ちて痩せてしまったりするので、
これも治療の方法を確立する必要を感じています。

私は私なりにこれから研究していきたいと思っているところです。
来週の学会発表はその研究成果の第一弾といったところです。

2018年09月17日

気功的な話

私はもう10年くらい気功をやっています。

この週末は笹塚本院の患者さんが対象で、健康増進を目的に気功を教えることになっています。

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さて、その気功的な話。

筋肉の凝りができたとき、それを毎回すぐに除いていくことがとても重要です。ストレッチでも瞑想でもなんでも良いのですが、とにかく我慢してはダメ。なぜなら、次の凝りがやってきたとき、その凝った痛い感じは歪んだまま隠されてしまうからです。

我慢が美徳の日本人ですけれど、こと凝りに関しては我慢はためになりません。毎日どんなに凝りを除いても取り切れないくらい凝っている筋肉はあるものです。できるだけ時間を割いて修正していきましょう。

2018年04月19日

治療の時間の要素を加味する

 果物ジュースでろれつが回らなくなった、とおっしゃる患者さんをみました。そういうことは割と多いのでもうあまり驚きませんが、これは生ものの汚染が体内に入って悪さをしたのだと思われます。

 こういう患者さんを最初にみたときにはビックリしました。東南アジアを旅行されて、やはり果物を食べたときから上手く話ができなくなったと訴えて来られました。

 漢方薬や西洋薬でも効果があるものがありますので、それを使って治療をおこないますが、かなり効果がでる印象があります。ただ、頭の中のことなので、急に治療を進めてしまうと軽い脳浮腫のようになるので、ゆっくりと治療をしていきます。

 ホメオパシーなどで好転反応と呼ばれる一時的に症状が悪化する反応がありますが、そのうちの一部は、治癒機転が急に進むことに体が対応できないためであると私は思っています。

 治癒機転だから良いとは言えず、要らぬ合併症を引き起こす可能性があるように思えます。

 何でも良いものを投与すれば良いというものでもなく、時間の要素を加味して治療を進めていくことも必要です。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2013年10月13日

経方医学~やはり勉強しないとなあ・・

 先日、山梨中医研に参加して、水嶋丈雄先生のご講演を聴講することができました。

 傷寒論という中国の古典で、中医学を実践する先生方の基盤となる書物がありますが、この傷寒論を水嶋先生流にまとめられたものをお話されました。

 水嶋先生は症状の推移を語るとき、経方医学を用いていました!

 数回前のメルマガで勉強すると宣言したものの、放置していた経方医学です!

 やはりこの理論は重要なのだとあらためて認識した次第です。水嶋先生の解説で少しわかったところもあったので、再度勉強してみようと思います。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2013年09月22日

恐がりなお子さんは腎が弱いかもしれません

 お子さんの中にはとても恐がりな子もいらっしゃいますよね?

 まあそういう子もいるかな?とも思いますが、その子の発する言葉に注目してみましょう。「疲れた」を連発していませんか?

 あるいは普段は温和なのに、些細なことですぐにキレたりすることはありませんか?

 そういうお子さんは腎の力が弱いと東洋医学では判断します。

 運動があまりできない子も多く、親御さんが必死にスポーツ教室などに通わせたりして、何とかしようとすることもありますね。

 でも腎の弱い子はまず力を貯めることが必要です。そのためには休息、睡眠が最も重要です。やたらと寝たがる子には睡眠が必要なことが多いので、特に注意してあげる必要があります。

 運動のし過ぎ、予定を詰め込む生活などが苦手ですので、そういうことにならないように気をつけたいものです。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2013年09月15日