風邪の予防

風邪を予防するにはどうしたら良いですか?

ということを聞かれます。まず考えるのは衛気(えき)の充実です。衛気とは、体の表面を巡る防御のことです。防御が強ければ風邪もひきにくい、という当たり前の理論ですが、これを意識していない人が多いです。

通常は風邪を処理するために漢方薬を、副鼻腔炎や気管支炎の合併があるときには抗生物質を処方しますが、最近、衛気を増すための漢方薬である補中益気湯を処方することが増えています。会社が忙しいのか、余暇を欲張りすぎるのか、睡眠時間が足りないのでしょう。

特に東京は夜でも暗くならないと言われています。でも明かりを遮断して早く寝ることは衛気を増すために必要でしょう。大切なのは活動した分だけ寝る、陰陽のバランスをとるということです。

2018年11月28日

自発性異常味覚について

久しぶりにブログを書いています。

学会前でドタバタしていますが、今回の発表は「自発性異常味覚」についてです。

この病気は、何も口に入れていないのに味がする病気です。
苦味のことが多いですが、酸味、甘味、それらの組み合わせなどもあります。

命に別条がないので患者さんも訴えられないことも多いかもしれません。
我慢してしまうのでしょうね。

でも慢性的になると食欲が落ちて痩せてしまったりするので、
これも治療の方法を確立する必要を感じています。

私は私なりにこれから研究していきたいと思っているところです。
来週の学会発表はその研究成果の第一弾といったところです。

2018年09月17日

気功的な話

私はもう10年くらい気功をやっています。

この週末は笹塚本院の患者さんが対象で、健康増進を目的に気功を教えることになっています。

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さて、その気功的な話。

筋肉の凝りができたとき、それを毎回すぐに除いていくことがとても重要です。ストレッチでも瞑想でもなんでも良いのですが、とにかく我慢してはダメ。なぜなら、次の凝りがやってきたとき、その凝った痛い感じは歪んだまま隠されてしまうからです。

我慢が美徳の日本人ですけれど、こと凝りに関しては我慢はためになりません。毎日どんなに凝りを除いても取り切れないくらい凝っている筋肉はあるものです。できるだけ時間を割いて修正していきましょう。

2018年04月19日

治療の時間の要素を加味する

 果物ジュースでろれつが回らなくなった、とおっしゃる患者さんをみました。そういうことは割と多いのでもうあまり驚きませんが、これは生ものの汚染が体内に入って悪さをしたのだと思われます。

 こういう患者さんを最初にみたときにはビックリしました。東南アジアを旅行されて、やはり果物を食べたときから上手く話ができなくなったと訴えて来られました。

 漢方薬や西洋薬でも効果があるものがありますので、それを使って治療をおこないますが、かなり効果がでる印象があります。ただ、頭の中のことなので、急に治療を進めてしまうと軽い脳浮腫のようになるので、ゆっくりと治療をしていきます。

 ホメオパシーなどで好転反応と呼ばれる一時的に症状が悪化する反応がありますが、そのうちの一部は、治癒機転が急に進むことに体が対応できないためであると私は思っています。

 治癒機転だから良いとは言えず、要らぬ合併症を引き起こす可能性があるように思えます。

 何でも良いものを投与すれば良いというものでもなく、時間の要素を加味して治療を進めていくことも必要です。

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2013年10月13日

経方医学~やはり勉強しないとなあ・・

 先日、山梨中医研に参加して、水嶋丈雄先生のご講演を聴講することができました。

 傷寒論という中国の古典で、中医学を実践する先生方の基盤となる書物がありますが、この傷寒論を水嶋先生流にまとめられたものをお話されました。

 水嶋先生は症状の推移を語るとき、経方医学を用いていました!

 数回前のメルマガで勉強すると宣言したものの、放置していた経方医学です!

 やはりこの理論は重要なのだとあらためて認識した次第です。水嶋先生の解説で少しわかったところもあったので、再度勉強してみようと思います。

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2013年09月22日

恐がりなお子さんは腎が弱いかもしれません

 お子さんの中にはとても恐がりな子もいらっしゃいますよね?

 まあそういう子もいるかな?とも思いますが、その子の発する言葉に注目してみましょう。「疲れた」を連発していませんか?

 あるいは普段は温和なのに、些細なことですぐにキレたりすることはありませんか?

 そういうお子さんは腎の力が弱いと東洋医学では判断します。

 運動があまりできない子も多く、親御さんが必死にスポーツ教室などに通わせたりして、何とかしようとすることもありますね。

 でも腎の弱い子はまず力を貯めることが必要です。そのためには休息、睡眠が最も重要です。やたらと寝たがる子には睡眠が必要なことが多いので、特に注意してあげる必要があります。

 運動のし過ぎ、予定を詰め込む生活などが苦手ですので、そういうことにならないように気をつけたいものです。

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2013年09月15日

温病(うんびょう)の勉強を始めました(2)

 前回から温病のお話をしています。みなさんには面白くない話題かな?と思っておりましたが、若干の反応をいただけて、とても嬉しく思っています。さて、

 温病は温熱病毒によるもので化火し、体内の陰分が失われ、乾燥による症状が出やすくなるというところまでお話しました。

 さて、温病と傷寒(通常の寒気のある風邪)の共通点は何でしょう?

 1.ともに外邪の侵入による疾患である(外感病)
 2.発病初期には表証(体表面の症状がでる)になるので、解表法を用いる

 病気の原因は温病が温邪、傷寒が寒邪と異なります。

 症状については、温病は悪寒が軽い代わりに発熱は強くなります。また温病は汗がたくさんでて口が渇きますが、傷寒はあまりそういう症状はありません。温病は喉の痛みが、傷寒は全身の痛みが初期症状です。

 舌診については、温病は舌の先端が赤くなりますが、傷寒にはありません。

 来週に続きます。

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2013年07月15日

温病(うんびょう)の勉強を始めました(1)

 風邪の診療をしていると、どうしても困るのが扁桃腺炎です。

 扁桃炎は風邪の一部分という認識の方がとても多いと思いますが、あの喉が痛くなる炎症は、明らかに風邪とは異なります。

 何が異なるのかよくわからずに居りましたが、中医学的に考えると、風邪は傷寒論で論じられ、扁桃炎は温病論で論じられるものだと分かってきました。

 中医学の温病論についてはまだ勉強中ですが、扁桃炎やインフルエンザのように熱が一気にどっと出る病気に対して、対応が色々考えられているようです。

 温病と思われるものは、おたふくかぜ、麻疹、脳炎、髄膜炎、肺炎、敗血症、胆嚢炎、膀胱炎、インフルエンザ、扁桃炎など、急に高熱がでる病気です。

 温病は温熱病毒によるもので化火します。これが体内の水に影響を与え、特に陰が失われ、乾燥による症状が出やすくなるとのことです。

 通常の風邪でも寒気が出るものと出ないものがありますが、弱い温病が存在するなら、寒気の出ない風邪とは区別がつかない感じがします。

 この話題はとてもニッチな内容で、皆さんにとって面白いのかどうか不安がありますが、私にとっては長年のテーマなので、来週以後も丁寧に扱っていこうと思っています。

 来週に続きます。

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2013年06月30日

まずは冷え性から治しましょう ~ 花粉症、うつ病

 長年花粉症で悩まれていた患者さんが来院されました。どの抗アレルギー剤を使用しても良くならないと訴えられていました。

 私は効果がないものは使わない方が良いと考え、思い切ってアレルギー関係の薬は止めていただき、ひどい冷え性にだけ漢方薬で対応することにしました。

 2週間後に来院されたときに、どうしても止まらなかった鼻水が8割なくなりました、とのこと。さらに2週間後には鼻水が出なくなったとのお知らせをいただきました。

 花粉症も自律神経の関係する免疫異常と考えれば、冷え性を処理するのは、必要なことでしょう。この患者さんの場合には、他の異常がすくなかったのでしょうね。冷え性の改善だけで体の機能が元にもどったのでしょう。

 これは経験的にうつ病にも言えることかもしれないと思っています。

 うつ病の方は冷え性のことがとても多いですね。もしかすると、冷えで体の機能が衰えていることで活発になれず、心の病になっているということもあるかもしれません。

 冷えは万病の元ということを言う人がいますが、本当に実感しました。

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2013年04月07日

汗が出た方が良い、というのは嘘

 「汗が出た方が良い、というのは嘘なんですね?」

 私が患者さんから聞いた印象的な言葉です。そう、もちろん嘘です。

 最近、自分の体のバリアがあまり明確でない人を多数見かけます。たまたま何ともないということもあるかもしれませんが、風邪などひくとウイルスに体の奥まで入られてしまい、寒気が強くないけどなかなか良くならないということが生じます。

 バリアというのは、外からの攻撃に対して内側、つまり自分の体を守るという意味があるのはもちろんです。しかし、内側のものを外に逃がさないというのもバリアの重要な働きです。

 バリアは体のエネルギーが構成します。中医学では衛気(えき)と言います。体のエネルギーが疲れなどによりなくなってしまうとバリアが薄くなります。

 また、有害な環境にいるために、バリアを作れど作れど消費してしまうということもあるようです。とくに多いのは、携帯電話やパソコンの使い過ぎで自分のバリアを消耗してしまう場合です。

 自分のバリアが薄くなると、実は自分の内側の汗や鼻水も出て行き易くなります。悪い環境から自分のバリアを傷めてしまい、鼻水や汗がたくさんでてしまう人が少なくないので、よく注意しましょう。

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2013年03月10日