耳鼻咽喉科のがん 〜 喉頭がん

先日、声がれで来られた患者さんですが、喉頭に がん を見つけました。初診日でしたが明らかなものでしたので、大学病院に紹介したところ、すぐに手術をしてもらえました。

患部のがんはまあまあ大きかったですが、幸い転移を認めなかったようで安心しました。喉頭摘出術ですので声を失ってしまいます。しかし、ご本人は一生懸命に食道発声(飲み込んだ空気を声にして出す方法)をしようとしていて、そのうちできるようになりそうでした。

その患者さんが助かって良かったという気持ちもありますが、見落とさなくてよかったなという安堵感が強いです。がんをしばらく見ないこともありますが、どこかで見落としたのだろうか?と不安になることもあります。耳鼻科のがんには見つけにくいものもありますので、症状がある間はしつこく原因を探すことが大切だと、私たちは再確認しています。

2021年10月19日

New findings—COVID-19 aftereffects may be due to membranous inflammation?

There are wide-ranging symptoms of COVID-19 aftereffects. Common symptoms include slight fever, headache, malaise, coldness, numbness, muscular pain, joint pain, eczema, diarrhea, loss of appetite, palpitation, respiratory distress, taste and olfactory dysfunctions, and sleeplessness. Recently, hair loss has also been reported.

I have been thinking that COVID-19 tends to cause inflammation of the diaphragm, pleura, and pericardium, which can eventually lead to respiratory distress, palpitation, and loss of appetite. Headaches, coldness, and poor thermoregulation may also be caused by inflammation of the dura mater and pia mater. Furthermore, I have diagnosed relatively many cases of olfactory dysfunctions as parosmia, which were possibly due to inflammation of the brain membrane. It seems that the sense of smell is more susceptible to damage because of the large area of contact between the brain membrane and the olfactory bulb. It also makes sense when considering diarrhea and muscle pain as inflammation of the mesentery and fascia.

Given all these factors, I conclude at this time that COVID-19 aftereffects are the systemic membranous inflammation. I am treating this with Japanese Kampo medicine.

Postscript

Some people may feel it odd to include the diaphragm because it is an only muscle. However, the diaphragm has relatively large fascia to muscle mass and is in contact with various fasciae, pleura, and pericardium, so I think this could cause the same that inflammation as in other membranous structures.

以下、日本語訳です。

新しい見方~コロナ後遺症は膜の炎症?

以下に記すのは日本の一人の開業医の感想であり、科学的根拠はまだありません。でも私は52例の感染確認例と189例の感染疑い例の経験をもっています。

コロナ後遺症の症状は多岐にわたります。通常みられる症状は、微熱、頭痛、倦怠感、冷え、しびれ、筋肉痛、関節痛、湿疹、下痢、食欲不振、動悸、呼吸苦、感冒症状、味覚嗅覚障害、不眠、といったところ。最近は脱毛も指摘されるようになりました。

以前から、横隔膜と胸膜、心膜に炎症が生じるので、呼吸苦と動悸、食欲不振が起こりやすいと思っていました。頭痛や冷え、体温調節不良も脳硬膜や脳軟膜の炎症かもしれません。嗅覚障害も異嗅症が多いのですが、これも脳膜が原因かもしれません。嗅覚が障害を受けやすいのは、嗅球と脳膜との接触が大きいからのように思えてきます。下痢や筋肉痛も腸間膜や筋膜の炎症と考えると矛盾がないです。

コロナウイルス感染後遺症は全身性の膜の炎症である、これが現時点での私の結論です。私はこの炎症を漢方薬で治療しています。

追記

横隔膜だけは筋肉なので、違和感をもつ人もいるかもしれません。しかし、横隔膜の筋膜は筋肉の割に多く、各種筋膜や胸膜や心膜と接しているので他の膜性構造物と同様の炎症が生じるのだと考えます。

2021年02月04日

コロナ後遺症 2020年の総括

年末になりました。

コロナ後遺症が完治した方、まだ今一つの方、いろいろおられることと思いますが、来年も引き続き頑張っていきましょう。

治療の道筋が概ねできてきたので、一応開示しておきます。

コロナ後遺症は、PCR陽性でないにも関わらず症状が出ている方は特にですけれども、この病態の本質は過敏症だと感じます(陽性者には組織障害が残る人もいらっしゃいますが、治療方法はおおむね同じです。補陰(下記)の期間が少し長くなるかもしれません)。

受診された方たちは、食事内容の変更を私から言い渡されたことと思います。そして食事が良くなっても、日用品とか化粧品とか、電気とかwifiとか・・・改善点はたくさんあるものです(私の指導は、私が従来そういうことをしてきた経験に基づいています)。今まで大丈夫だったものに対しても過敏性が増してしまい、炎症が生じていることを認識する必要があります。

あとは漢方薬で炎症を除き、必要があれば解毒、その後に体液を満たして(これが補陰です)、さらに局所の炎症の処理をします。炎症はCRP値で判断されることが多いですが、フェリチン値で見るほうが分かりやすい印象です(ただしフェリチン値は様々な要因に左右されます)。また炎症の処理は通常の消炎鎮痛剤でだと効果が甘い印象があります(効くことはききますが)。

大体この時点で80%程度の症状がとれる方が多いです。

問題はあとの20%

この20%残っている方たちは、何かに反応するたびに症状がでてしまう方たちです。ここからは症状が出てしまった時に自分で対処できるようにしていく訓練の段階です。皆さん時々症状が戻ってしまい、私も指導に力が入ります。スパイスの有用性をこの段階では実感していただけると思います。スパイスを使用する理由は、薬で対応を続けると過敏になりすぎる懸念があること、スーパーで容易に入手できることです。症状がコントロールできるようになると、ずいぶん皆さん朗らかになってきます。

当然治ってくると、元の生活よりも内容がよくなる(良くないと治らないです)ので、健康度が増して終了となります。

来年はもっと高い健康を目指しましょう。

2020年12月28日

コロナ後遺症と食品添加物

コロナ後遺症で最近感じていることは、食品添加物を少なくすると改善していくということです。

先日、あるコロナ後遺症疑いの男性が「コンビニ弁当ばかり食べていたが、自炊するようになったら熱がだんだん下がってきた。」とおっしゃいました。それに伴って嗜好も変わるようで、治療を終了した方は、お菓子類やジャンクフードを食べなくなったという話をしておられました。

私は、食品添加物をはじめとして、身体に負荷のかかるものが口からまたは皮膚から入ることで全身に小さい炎症が生じていて、それがなくなると治るのではないかと考えています。

現在はそういう考え方に沿って、漢方薬と食事等の指導をしています。

2020年08月22日

コロナ後遺症について~気になっていること

コロナウイルス感染後遺症と思われる症状をお持ちの方から、たくさんのお問合せとご受診をいただきました。その経験から気になる点を2つだけ申し上げます。

1.免疫を上げる健康食品や飴類、ドリンク剤などは、念のためおやめいただくのが良いと思います。免疫過剰状態を助長する傾向があるように感じます。受診時には全ての健康食品の類について聴取させていただきます。

2.テレビ等でコロナウイルス感染後遺症として、感染を広げてしまう恐怖や不安感などから精神的に病んでしまう方たちの例が挙げられています。こういうことは確かにあると思います。ですが一方で、コロナウイルス感染後遺症が社会的に十分に認知されていないため身体的な後遺症についても「精神的」と一方的に片付けられてしまう人たちが大変多いです。その診断から自分がおかしくなってしまったのかと悩まれる方もいらっしゃいます。医療従事者が安易に「精神的」と片付けてしまうことには警鐘を鳴らしたいと思います。

2020年06月15日

Natureの記事から コロナウイルス関連

コロナウイルスにはスパイク状の突起があることが知られていますが、この突起は細胞との結合を強くするもの、すなわち感染力を強くするもののようです。そしてこの突起の作用はフリンという酵素で活性化されると書かれています。
フリンは肺、肝臓、小腸など多くの臓器にみられるということなので、こういう臓器では感染力が増す可能性があり、肺炎が重症化することにも影響があるかもしれないです。

しかし一方でフリンは多くの臓器にあるので、生体にとっておそらく重要な物質なのでしょう。この働きを抑えて感染力を減らすというのはやや現実的ではないというのが私の意見です。
それと感染が生じてすぐに免疫が過剰な状態になるのがこのウイルスの最も危険なところだと思っているので、免疫過剰のきっかけになる物質さえ分かれば、そこを止めるのが一番効果的かな、と思っています。

様々な研究が進んで新しい知見が得られることで、早期収束を期待します。

2020年04月27日

コロナウイルスに関する新たな考え

しばらく下火だった東京におけるコロナウイルス感染ですが、この5日間は40~60人台の感染者と増加しています。

おそらく武漢でコロナウイルス感染が広がった当初、東京はその渦に巻き込まれたのだと思います。複数の医師がおかしな肺炎の患者が来ていたということを口にしていました。私も風邪にしてはおかしいと思ったことがありました。

その後、ヨーロッパを席捲したコロナウイルスですが、死亡者の数が異常なので、変異するなど性質が変わったのではないかと推測します。

都内にいる私は、都内の人の大半が無症状のまま感染を終わらせたものと理解して、東京に居れば安全と高をくくっていましたが、今回の感染者増大は前回(2月ごろ)の感染拡大の時とは内容が違う、すなわち前回の無症候で作られた体内の抗体はおそらく抑止力が薄く、ウイルス自体も凶悪化している、本当に危険な状態と考えます。

自分は大丈夫!と飲みに繰り出す人もいますが、命を守る行動が求められていると思います、今回は。この連休では終わりになりません。もう少し長い闘いになるでしょう。

2020年03月29日

インフルエンザ?「私は大丈夫」という英語

英語を学んでいる人は多いと思います。私も細々と勉強しています。

さて本日は、「私は大丈夫でした」(私はそれ(その病気)にかかっていませんよ)という英語です。これは思いつきませんでした。

I’m OK. で、もちろん通じますが面白くないですよね。

「それは私をわずらわせなかった」と表現します。

It didn’t bother me.

う~ん、やられた・・・。病気を主語にするのか。

すると、インフルエンザにはかかっていません Flu doesn’t bother me.ということですね。なかなか慣れていないと出てこない表現です。

この文章はbizcomのEnglish Trainer62 No19にでてきます。

私はこちらの教材のお世話になりもう6年目です。

また気になる表現がでてきたらご紹介します。

2020年03月06日

コロナウイルスの危険が薄れてきている?

東京の私の周りに限ったことですが、コロナウイルスの危険が大分薄れてきているのではないか?と感じることがあります。

まず一番気になるのは、インフルエンザB型が少し流行を始めていることです。ウイルスの流行は2つ同時には生じないと思います。インフルエンザが今年はおとなしかったのは、コロナウイルスが思っている以上に蔓延していたからだと私は考えています。そこでインフルエンザB型の人が複数確認されたということは、もしかするとコロナウイルスの伝播力が弱くなっているからではないか、という推測です。

もう一つは、気温が上がってきたことと、北海道、東北など寒い地域で広がり始めたことです。東京は人の密集度が高いので速くウイルスが広がりますが、東京以外の地方では比較的緩徐に広がっているのではないかと思います。現在、各地方で今生じていることは、東京の2~3週間前の状況なのではないかと推測しています。しかも現在、コロナウイルスに都合のよい寒い地域が感染拡大の中心であることも、コロナウイルスがだんだん寒い地域に追いやられていることの証左ではないかと考えます。

コロナウイルスは、まだ集団感染が南の地方に生じていることはありますし、決して油断はできません。しかし、感染経路が分かりにくい感染者が北に増えていることを考えると、人込みを避けさえすれば、だんだん危険は薄れてくるのかもしれません。

2020年03月02日

私の体調について

私は体調が狂わないように、他の人たちの何十倍も気をつけているということは、私をよく知っている人でしたらお分かりだと思います。それを医師として実践する中で、いろいろな状況にどう対応すべきかを常に考えて行動しています。もちろん私も何かをしくじって体調が悪くなることがないではありませんが、仕事量の割にかなり良い状態を保っていると自負しています。

一番大切だと思っていることはルーチンを崩さないことでしょうか?例えば、朝に30分のストレッチをしますが、これでさえも同じメニューで行います。そうすることで、体の小さな異常に気づけます。ほかにもたくさんのルーチンがあります。

そして感染症予防には、何といっても人込みを避けることですね。先日、混雑している電車への乗車を見送りました。やはり感染症が騒がれている昨今、長時間の電車への乗車は慎重にしています

私は風邪の専門家と称していますから、風邪をひくわけにはいきません。予防できない者に治療はできないというのが私の考えです。こんなことを書いてしまうとさらに一層、日常生活を気をつけて送らねばなりませんね(苦笑)。

2020年02月14日