味覚外来について

現在、6年間の味覚専門外来のデータを全て見直しています。

現状は、治る人もいます。治らない人もいます。中途半端に治る人もいます。

自分の知識と経験を全てつぎ込んでいるつもりですが、まだ足りないのか治療の道筋に関する結論がなかなか出ません。医療の中でも恐らく最大級に難しい分野だと思います。この2か月くらいは、夜の余暇は全て味覚データの整理と新中野分院の嗅覚専門外来開設の準備(いつになるやら・・)に没頭している状態です。

今度2月中旬に兵庫医大の味覚外来を見学にいきます。年末に慈恵医大の嗅覚外来を訪れたときには本当に参考になりました。今度も実りが何かあると期待しています。

当院の味覚専門外来は、あまりたくさんの患者さんを受け入れることはできませんが、お困りの方は電話で予約をいれてみてください。

2020年02月09日

痛風の新しい(?)考え方について

 痛風で悩む人は多いと思います。ぜいたく病などと言われ、たんぱく質を摂り過ぎないようにと考えている人は多いでしょう。

 しかし尿酸値を下げたら病気が改善するということに根拠はないとする先生もいらっしゃいます。

 高尿酸血症になるのは、糖分や脂質の取りすぎ、飲酒、睡眠不足、運動不足、激しい運動、ストレスが原因と考えられるので、薬で尿酸値だけ下げても生活習慣を変えないと意味がないとのことです。

 うーん、なるほど。今までの常識とは異なりますが、そういうものかもしれませんね。

 この論理で一番大切なことは、プリン体という痛風を生じる物質が、今までは食事中のプリン体摂取で増加するとされていたのですが、最近は上記の生活習慣により、体内からプリン体が合成されると考えられるようになってきたということです。

 ですので、生活習慣によるプリン体合成過剰が原因で尿酸値が上昇するということになりますから、低プリン体食を考えるよりも、運動をしたり、ストレスを減らしたり、飲酒を減らすことのほうがよほど大切なのでしょう。

 ある教科書によると、痛風が発症していない状態でも、尿酸値が7mg/dLを超えていれば、減量指導が第一になるとされています。

 さらにビタミンB、Cともに尿酸を減少させるということもあり、栄養学的アプローチも考えてみる必要があるでしょう。また組織の破壊により尿酸が産生されている面を考慮すると、低タンパク食はむしろマイナスに働く可能性がありますね。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年12月09日

新型栄養失調について

 栄養療法の勉強をしていると、一般の病院の解釈とは少し異なる部分があります。新型栄養失調もそのひとつです。

 新型栄養失調について
 
 新型栄養失調という言葉を実は初めて知りましたが、タンパク不足で生じるさまざまな症状が見逃されている、ということは知っておきましょう。このサイトでは貧血、脳出血、肺炎、骨折、全てが新型栄養不足で起こりやすくなることを紹介しています。

 体のパーツは全てたんぱく質でできていると言っても過言ではありません。赤血球も主には膜成分の脂質と構造たんぱく質と鉄でできています。たんぱく質が少ないと赤血球が作られにくくなり、貧血になるというわけです。

 私たち耳鼻科の診療では、たんぱく質と免疫の状態が関わってきます。

 粘膜で免疫力を発揮する抗体や、免疫を担当する細胞もたんぱく質から構成されています。従ってたんぱく質が不足すると、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなります。

 自分はきちんと食べているから栄養には問題ないという人がいるかもしれません。

 しかし例えば、朝はパンとコーヒー、昼は近所のうどん屋のかきあげうどん、夜はご飯とホウレンソウのあえものに野菜スープと果物なんていうと、ありそうなメニューですけれど、たんぱく質がまったく抜け落ちています。

 これではたんぱく質があまりに少なく、いろんな症状の原因になるでしょう。あっさり済ませようとすると陥るパターンですので、意識して肉や魚を食べるようにしたいものです。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年10月28日

お菓子もアレルギーの原因に・・?

 アレルギー性鼻炎の患者さんが多く訪れます。大抵は抗アレルギー剤で治療することになるのですが、これはあくまでも症状を止める治療です。

 大抵の場合にはこれで収まりがつくのですが、中には職業上、どうしてもアレルギーを根本から治療する必要がある方もいらっしゃいます。先日そういう方を拝見して、何が最も根本的な問題かを考えました。

 その結果、お菓子の食べすぎが浮かび上がってきました。

 市販のお菓子には様々な添加物が使われています。それを体は無害化して体の外に出す働きがあるので、通常は問題が表面化しません。

 しかし、お菓子を食べる量が増えることで、排泄する添加物の量よりも入ってくる添加物の量の方が多くなると、問題が表面化してくる可能性があります。

 添加物の影響がどのように体に表れるかは個人差があるようですが、一つの形としてアレルギー性鼻炎があるようです。

 この添加物の処理は薬でも可能ですが、まずはたんぱく質の多い食事をとることが重要です。添加物はたんぱく質と結合して体の外に運ばれるので、たんぱく質摂取が足りないと添加物が体に残ってしまう可能性があるからです。

 あとは便秘をなくして排泄経路を整えておくことも重要ですよ。

 お菓子が大好きなみなさん。どうぞ考えてみて下さいね。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年10月06日

アレルギーに対するひとつの考え方

 アレルギーに関して、ナルホド!そういうことも考えておかねば!という事がありましたのでご説明しますね。

 アレルギーを起こすということは、物質を体が異物と認識した、ということなのです。

 どういう物質が異物になりやすいかというと、分子量が大きな物質なのです。つまり消化管で言うと、未消化物が体内に入ることがあると、これはアレルギーを引き起こす可能性が出てきます。

 食べたものは消化されていくわけですから、分子量は段々小さくなるはずですよね。でも消化の力がきちんとしていないと、未消化物が増えていき、アレルギーが生じる可能性が増えていきます。

 でもこれだけでは、恐らくただ下痢になって体外にそのまま未消化物が出されるだけです。

 消化管粘膜のどこかに傷があったり、脆弱性があると、そこから未消化物が体内に入る可能性が出てきます。

 つまり消化力が弱いこと、そして消化管に弱い部分があること、このふたつが揃うとアレルギーの可能性が出てくるということなのです。

 消化力が弱い人、つまり胃弱の人かな、は皆さんの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか?そういう人はあまり食べないですよね?

 その人たちは、もしかすると、たんぱく質不足が起こって消化管粘膜が上手く修復されず、アレルギーになっているかもしれません。逆に言えば、栄養面の充足でアレルギーが治る可能性があるというのは驚きですね。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年09月16日

ビタミンEが骨破壊を助長する???

 3月初旬にこんな記事が掲載されていたのを記憶しておられますか?
 
 この論文は、d-α-トコフェロールが骨破壊を促進すると書かれたもので、ビタミンEが骨そしょう症を惹起するのでは?ということで結構大騒ぎになった論文でした。

 骨は破壊され、同時に形成されながら新しいものになっていきます。

 一方、ビタミンEはα、β、γ、δ-トコフェロールとα、β、γ、δ-トコトリエノールから成っていて、それぞれに機能を有しています。

 d-α-トコフェロールが骨破壊を促進するという論文の内容は間違いではないのですが、ビタミンEは上記8種類の物質を総体として、つまりマルチトコフェロール、マルチトコトリエノールとして摂取すれば、骨形成作用のあるγ-トコフェロールなども同時に摂取することになり、骨代謝が正常な形で進行して行くものと考えられます。

 サプリメントを摂取するときには、身体で使われている状況と同じような内容のものを摂取する必要があることを、改めて思い知らされた内容でした。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年04月08日

栄養障害による体の痛みについて

 昔、子供が手足の痛みを訴えていたとき、

 「それは成長痛だから」

 と説明した覚えがあります。でも成長痛って何でしょう?

 サイトを検索しても、原因不明の痛み、ということしか書いてありません。

 最近勉強したことと経験から一つ言えることは、栄養状態が十分に満たされている場合には痛みはでない(らしい)、ということです。

 子供の成長痛は鉄分の不足から生じるもののように感じられます。鉄分は成長期に急に需要が増大しますから、一時的な不足は容易に生じ得ます。

 さて、先日大人の方で、体全体が痛いと言って来院された患者さんがいました。出産後から十分にタンパク質を摂取していなかったようです。

 体の働きは、免疫でも、体の維持でも、何でもタンパク質が主体になって、動いています。そのタンパク質が不足するとどうなるでしょう?

 実は、筋肉のタンパク質を取り壊して、今必要なタンパク質に作り替えて使うということを人間の体は行っているのです。当然筋肉は全身にありますから、全身が痛くなりますよね?

 この方はプロテイン摂取により、容易に痛みが取れました。よかった。

 さて、同様の痛みで気をつけないといけないものがあります。薬剤服用後の筋肉痛です。これは薬の副作用として、筋肉などの組織が壊されるものですので、すぐに服用を中止しないといけません。これは要注意ですので、覚えておきましょう!

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年03月25日

そばの効用について

 そばを食べていてふと考えました。

 「そばってどんな作用があるのかしら・・?」

 ついついそのように考えてしまいます。

 そばは調べてみると面白くて、部位によって効用が異なります。

 そばの実は胃腸を整えて、食欲を回復させたり、便通を良くしたりします。
 そばの花は貧血の治療に使うのだそうです。
 そばの葉は止血の効果があり、出血とか、脳卒中の予防に良いのだそうです。
 そばの茎は美肌の効果があるそうです。
 そばの皮はまくらの芯に使います。

 多彩な作用には驚いてしまいます。

 さて、栄養学的にはどんな特徴があるのでしょうか?

 このサイトを参考にしています。
 
 そばは、たんぱく質やビタミンBが多く含まれるのだそうです。最近の食卓では、たんぱく質やビタミンBが不足しがちになるので、こういう食材の存在はとてもありがたいです。

 サイトによれば、特に必須アミノ酸が多く、成長期の子供に適した食べ物なのだそうです。

 一応、小児や老人、あとは気血両虚(栄養状態の悪い人)の人はあまり食べ過ぎないようにと書かれていました。ご注意を!

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年02月12日

微量元素摂取に対する見解

 先々週の記事に対して、たくさんのメールを頂きました。ありがとうございました。

 Hさんより。
 黒や紫の濃い色は鉄や金属から出来ていることが多く、特に血を作る骨髄や肝臓などの内臓に多いです。植物ではの皮に多くの栄養素が含まれているのだと思います。皮をむかず、大きく切るようにしています。

 ー そうですね。全体をいただく、という意識が大切かもしれません。メールありがとうございました。

 
 Eさんより。
 微量元素は海の水からつくられた自然塩からとれると思っていましたが、こんなサイトもありました。
 
 ー どうなんでしょうね。この結果では自然塩でまかなわれる微量元素はかなり少ないように思えますね。やはり色んなものを食べることが大切なのかもしれません。

 Kさんより。
 現代人が「ミネラルの栄養失調」と言われるのも、全体食を止め、精白し過ぎの塩、砂糖、米、穀物ばかり取るようになり、魚は切り身ばかり、野菜は皮をむき葉を捨てるというようになってしまったことと無関係と思えません。

 ー 精白することが良くないことは、最近なんとなく分かってきました。別に精白する必要は最近感じなくなってきました。こういう考え方にも段々理解が進んできているように感じます。

 みなさんメールありがとうございました。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年02月05日

まるごと食べると微量元素は補うことができるのか?

 微量元素の不足、などと言われますが、微量元素とは何でしょう
 
 鉄に始まり、銅、亜鉛、マンガン・・・。金属のおもちゃでもないのに人間の体にはこういう金属類が多種類存在していて、それぞれに重要な機能を担っているわけです。

 この微量元素は食事から摂取すべきもののはずですが、何をどのように摂取すると良いのか?細かいことなので、考え出すと食事がまずくなってしまいます。

 どのように微量元素を摂取するのが良いのか、どうしても腑に落ちる方法がありませんでした。

 ある日、本を読んでいて「あー、これは本当かもしれない」と思った記載がありました。

  ― 微量元素摂取は無駄のない食べ方から。皮や内臓 まで食べる。まるごとたべることで微量元素は補われる。

 本当かどうか分かりませんが、なんとなくそんな気もしてきます。多分、幕内秀夫さんの「粗食のすすめ」に書かれていたのではなかったかと思います。
 
 現代栄養学の先生は、皮にある栄養は少しだけで、皮を剥かないで食べると少し栄養が取れるだけだ、と考えているようです。

 アキバ博士の「食の知恵と文化」栄養学からみると・・・
 
 しかし、こと微量元素のことになると、本当のことはまだ分かりません。

 どなたか教えて下さいませー。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2012年01月22日