痛風の新しい(?)考え方について

 痛風で悩む人は多いと思います。ぜいたく病などと言われ、たんぱく質を摂り過ぎないようにと考えている人は多いでしょう。

 しかし尿酸値を下げたら病気が改善するということに根拠はないとする先生もいらっしゃいます。

 高尿酸血症になるのは、糖分や脂質の取りすぎ、飲酒、睡眠不足、運動不足、激しい運動、ストレスが原因と考えられるので、薬で尿酸値だけ下げても生活習慣を変えないと意味がないとのことです。

 うーん、なるほど。今までの常識とは異なりますが、そういうものかもしれませんね。

 この論理で一番大切なことは、プリン体という痛風を生じる物質が、今までは食事中のプリン体摂取で増加するとされていたのですが、最近は上記の生活習慣により、体内からプリン体が合成されると考えられるようになってきたということです。

 ですので、生活習慣によるプリン体合成過剰が原因で尿酸値が上昇するということになりますから、低プリン体食を考えるよりも、運動をしたり、ストレスを減らしたり、飲酒を減らすことのほうがよほど大切なのでしょう。

 ある教科書によると、痛風が発症していない状態でも、尿酸値が7mg/dLを超えていれば、減量指導が第一になるとされています。

 さらにビタミンB、Cともに尿酸を減少させるということもあり、栄養学的アプローチも考えてみる必要があるでしょう。また組織の破壊により尿酸が産生されている面を考慮すると、低タンパク食はむしろマイナスに働く可能性がありますね。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2012年12月09日