この梅雨の病気の傾向について~子どもの鼻水から

 今年は例年の梅雨とは何か違う様相なのです。それは子どもたちの体調がそろって悪いことです。鼻水が止まらない子どもの数がとても多くて、診察も大変です。近所の小児科の先生もいつもと違うと言っています。

 例年はこの季節になると暖かさが持続してくるので、気温差に影響されることが少なくなってくるものなのですが、どうしてでしょう?

 それは、恐らくですが、湿気が例年よりも多いことに原因があるのではないかと思うのです。

 湿気はあまり重要視されていない気候の要素ですが、リウマチの人が痛みを湿度計よりも敏感に訴えたりするように、体には大きな影響がでてきます。

 東洋医学では「湿邪」と言います。教科書では体表では体が重くなり、関節を侵すと痛みと運動制限が起こるとの事。そして「脾」つまり胃腸の傷害を生じ、水分が排出されない状況になるのです。

 鼻の周囲には水が蒸発するスポットがたくさん用意されています。そこに炎症が生じると副鼻腔炎という病気になるわけですが、子どもはエネルギーが強いので副鼻腔炎を生じやすいのです。ハナタレ小僧はこの状態のことです。

 ところが、昨今の子どもたちは体温が低いので、普段からハナタレにならない代わりに、湿度の高いこの季節に体調を崩しやすいのではないか、と推測しています。

 子どもが湿邪の影響を受けるなんて、本当なら大変です。毎年この傾向が拡大してしまいますから・・。もっと走り回ったり、いろんな手伝いをしたりして、筋力を上げないといけないのかもしれません。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
メルマガ英語版はこちらです。

2008年06月15日