五行の解説6(保存版)~少し脱線します

 10月25日に受講した「次のステップを目指す中医学講座」のノートから内容をご紹介しています。講義は下谷武志先生。文責は陣内です。

 ですが、今日は少し脱線してみましょう。

 五行説の基本は木火土金水(もっかどこんすい)の順番で物事が生じるという、世の中の原理を表しています。木から火が生まれ、火で燃えて灰→土になり、土の中に金属が生まれ、金が鉱脈となり水が生じ、水は木を育てる、という輪廻の思想です。

 さて。五行に関してSさんからメールをいただいています。

 > たとえば火⇒土の方向だけを見ても、木から離れた葉を、微生物が水の助
 > けを借りて分解して土が生まれる、という流れがあります。それに灰は土
 > への一時的な栄養にはなるでしょうが、燃やす火の性質は、土を生み出す
 > ものとは思えません。

 なるほど。灰を土と解釈することに、私も少し抵抗が出てきました。

 ただ、木は肝ですけれど、葉は違うと思います。葉は最終的な形ですし、呼吸もします。朽ちていく前の段階ととらえると「肺金」に相当するのではないかと思います。でもすると、金⇒土になりますね。

 > 金⇒水はどう考えたらいいのかさえ解らないです。

 確かに金⇒土だと、朽ちたものが土に変わるので、自然な感じがします。金⇒水の説明はいつも苦しいと感じます。何事も水から始まるという原理は、地球全体を支配している感じはしますが、宇宙全体を統括するシステムではないのかもしれません。だって宇宙の始まりが水とは(分からないけれど)。だからどこか不自然さが残るのかもしれません(この説明も苦しいかな?)

 五行だけで、いろいろ考えられて面白いですね。

 体も社会も宇宙も、複数要素の相互バランスで成り立っているのでしょう。その一つの考え方として五行説も勉強された方が良いですヨ。このシリーズではそのお手伝いをしております。来週は脾の解説に戻ります。

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2008年12月07日