更年期障害への対応(案)について
患者さんが、「更年期障害だから仕方ないですよね?」ということをおっしゃる度に「それで本当に納得しているのかなあ」と私は感じています。最近では男性にも更年期障害があると広く認められるようになってきましたね。
でも私は「アレルギーだから仕方ないですよね?」と言って来られる患者さんと同質の違和感を持っています。
「じゃあ原因は何・・?」
「なる人とならない人の違いは何??」と問いたくなります。
説明されているようでされていないこの「更年期」という言葉に私は嫌悪感すら感じます。ホルモンの値で説明されますが、症状とホルモンの間に何かギャップを感じるのです。
東洋医学では「お血」、つまり血の滞りと解釈されます。観念的ですが、この方が症状とマッチした考え方で、私にはしっくりきます。
さて、そのお血への対応を食材で考えてみましょう。これは先日の中医学の講座で菅沼栄先生に教えていただいたものです。
お血への対応の原則は3つです。色の濃いもので血を活性化すること、辛味で循環を活性化すること、そして海の塩味で組織を柔軟にすることです。こういう説明はとても納得がいきやすいのですが、みなさん如何でしょうか?
ちなみに色の濃いものとしては、サンザシ、木クラゲ、黒豆、赤小豆。
そして循環を良くする辛味としては、ニンニク、ラッキョウ、サフラン。
最後に組織を柔軟にする海の塩味としては、海藻類、セロリ、蓮根を挙げることができます。
なかなか食材のことは普段考えないので、私も勉強になります。
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2009年03月08日