お子さんたちの休息について~腎陰虚

 最近のお子さんたちは、本当に忙しそうです。

 習い事を複数抱えていて、それをこなすのに懸命なお子さんとか、半端でない運動量をこなしている、プロスポーツ選手の卵のようなお子さんもいらっしゃいます。

 少子化の影響なのか、親も子どもたちに多くを学ばせたいという気持ちが明確ですし、スポーツの世界でも小さいころから親しんでいるスポーツでないと一流になれないという現実もあります。

 しかし、この暑い季節になって少し分かってきた事があります。

 お子さんたちは、興味のあることなので、体力的に無理でも、どんどん吸収しようとして予定をこなしてしまいます。結果として、腎の力(生命力?)を削ってしまうということがあるようです。

 まずお子さんをよく観察しましょう。

 たくさん寝ないと動けない、あるいはキレてしまう、というお子さん、頭から汗を異常なほどにかくお子さん、何かをすると「疲れた」を連発するお子さん、足が冷たいお子さん、これらのお子さんたちは腎の力が弱いことが予想されます。

 腎の力が元々弱い場合、あるいは過労により弱っている場合、足が冷たくなれば腎陽虚、頭の熱いのが目立つ場合には腎陰虚と言います。お子さんは後者の腎陰虚が多いです。

 腎陰虚は体の中の熱が上がってのぼせてしまうのを、自分の力では抑えきれない状態です。この季節は暑くて普通でものぼせやすいのですから、腎陰虚のお子さんたちには辛い時期だと思います。

 一番重要なのは睡眠時間です。運動した分だけは余計に寝るようにします。よく聞かれますが、通常の睡眠は何時間か、という常識論は全く役に立ちません。お子さんをよく見て、十分に睡眠が取れているかどうかを目で見て判断するように心がけていただきたいのです。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2011年07月17日