秋になりめまいの患者さんが増えてきました

めまいの患者さんが増えてきました。しかも私が診察する範囲ではみんな眼振という眼の特有の動きがない人ばかりです。

 ちなみに眼振というのは、眼が無意識に動く現象のひとつで、めまいのときに眼振の性状から内耳からくるめまいなのか、頭からくるめまいなのかを診断することができます。

 東洋医学ではめまいは水毒という水の流れの障害ということになっています。

 水の流れの障害がある、というと、どういう症状がでるのでしょうか?

 まず湿気があると症状が悪化します。これは皮膚から蒸発する水が少なくなるので、体の内部で水を処理する必要がでてきます。しかし、その処理能力が衰えていますので、湿気が増えると水のよどみができてしまい症状が悪化するのだと思います。

 水がたまりますので重い、だるい症状もでてきます。

 水は重いので、どちらかというと下半身に症状がでやすいです。むくみは手よりも足にできやすいですよね?

 水は比熱(熱を吸収する量)が大きいので、水がたまることで冷えを生じやすくなります。

 そしてこれは理由は分かりませんが、舌苔が厚くなります。粥のような苔がでることもあります。色は白です。

 めまいが出てしまった方で、以上の水にまつわる症状がかなり出ている方は、漢方薬で水を処理する処方を使うのが有効です。

 印象としては少し夏の流れで、水の飲み過ぎになっている人が多いように感じられます。そこに最近雨模様のことが多くなっているので、めまいの患者さんも増えたのかもしれませんね。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2012年09月09日