嗅覚障害
においがしないという患者さんがいます。
においがしないと味がしない、風味がないので人生がつまらなくなります。
ところで、においの治療をしているといつも人間の身体はよくできている、
と思うことがあります。
必ず、悪い、くさいにおいから回復してくるのです。
患者さんは変なにおいばかりが回復してくるので、あまり嬉しくはないようです。
でも、動物として生きる上では、良いにおいは生殖、悪いにおいは避けることで
生存に繋がるのではないでしょうか?
まず生存、そして生殖、という順に大切なのですから、その順番で障害から回復
するというのは全く理にかなっていると言えます。
当たり前なのかもしれませんが、初めて気がつきました。
2005年11月01日