鼻づまり。夏の暑さの影響か、ストレスなのか?

 今日も耳鼻科っぽく、鼻のお話をしてみます。

 大体この季節の鼻詰まりというと、ハウスダスト、または秋の花粉症(東京だと主にブタクサですね)のアレルギー性鼻炎を考えます。

 あとは感冒初期の鼻づまり、そして感冒後期に副鼻腔炎を合併して膿のような鼻汁が鼻に詰まってしまうことを考えます。お子さんの場合には逆の順番で考えて行きます。

 他に鼻づまりの病気といえば、腫瘍とかポリープなど何かができているというようなことでしょうか。それくらいしか思いつきません。

 ところが何が原因かよく分からない鼻づまりの患者さんが2人いました。

 2人は性別も違いますし、共通点があまり見出せないのですが、ひとつだけ共通部分を見つけました。

 首から上が熱いと感じるようなのです。そういえば赤ら顔の男性、かたや首から上に汗をかく女性です。

 ・・・

 男性は暑さの影響のようでしたが、女性はストレスが原因のようです。

 男性には熱を冷ます漢方薬を渡したところ、何と鼻づまりがとれてきたとのことでした。熱いことと鼻づまりは理論的にはつながり難いですが、これは事実です。

 先日も、体の水のバランスを取る漢方薬を使っただけで鼻水が少なくなり、汗かき体質まで修正されて喜ばれた、ということも経験しています。やはり体のバランスは鼻にとっても重要なのです。

 鼻だけでもこんな調子ですから、西洋医学ではどうしても説明のできない病態がまだまだたくさんありそうです。

 ストレスを持った女性にも同じ処方をしてみましたが、どうなりますか?

2006年09月16日