第2回楽しい中医学倶楽部

6月9日18時から3時間、ドクターロハス主催「第2回楽しい中医学倶楽部」が四谷の会議室で開催されました。今回は前回よりも多い15人のご参加をいただきました。

今回の内容は下記のような内容でした。
 1)「気」とは何か?
 2)「気」に関する実験
 3)「気」の性質・・感情から
 3)「気」を増す手段
 4)「気」を感じよう!
 5)「気」を扱う注意点

「気」とは何か?というところでは、○×方式の問題で、本多先生に柔らかく説明していただいたので、どんなものであるのか、だいたいお分かりいただけたでしょう。

講義風景

私は個人的には、漢字からのイメージが頭に入りやすかったです。米を炊くときに出る蒸気のイメージである「氣」。この文字の上の部分である「气」は流れる雲のイメージであり、雲を流れさせる見えない力が「気」であるいう解説には思わず納得してしまいました。

「気」の実験もしました。

内火実験

「気」は圧すると熱を生じるということが言われていますが、これを物理実験で証明してみよう!という全く初めての企画でした。これは空気を圧縮することで綿が燃えるという実験だったのですが、実は器具を探すのが一苦労でした。さらに練習のときに火がつかないことがあったりして、火をつけるまではソワソワ落ち着かない気分でした。当日の実験ではうまく火がつきました。こうして生じる熱が体のいろんなところに支障を来たしているということが実感されました。

「気」は感情に大きく左右されるということも、実感に則したものだったので、理解はしやすかったですね。悲嘆にくれる人が病気になりやすいのも、理屈どおりだったので驚きました。

「気」を補うための処方に関して、私は、四君子湯、啓脾湯、帰脾湯を挙げました。また、「血」も補う処方として、十全大補湯と人参養栄湯を挙げ、それぞれ生薬から解説を入れました。

そして実際に「気」を感じるための、気功について実践をしたり、注意点について本多先生に解説していただいたりしました。実際に「気」を感じられた人も多かったです。感じられなかった人も、当日に習った動きを実践していくと段々に感じられるのではないでしょうか?

気功法の練習(写真3)

気功法は「気」をコントロールするために行うものですが、「気」のエネルギーも高まっていますので、いくつかの注意点がありました。体を回る「気」の量が多くなるだけに、コントロールできなくなると、食べられなくなったり、ひどいときには精神的に影響がでるという説明を聞きました。怖いなあ・・。そのようなときに対処するための漢方薬についても解説をいれました。

参加者の感想はこちらです
   ↓↓


さて、以下は参加者のみなさんから寄せていただいた感想です。

●MUさん
 気功のセミナーですが、とてもとても充実した内容をありがとうございました。
 ちょっと、ほかでは聞けない気功の話は、本田先生ならではのためになるものでした。
 実技も、正直、気功をはじめておもしろいと思いました。今までは、形をなぞった気功しか受けたことがなかったので。
 懇親会も、電車の関係で途中退席させていただきましたが、後ろ髪ひかれる思いでした。
 次回もどうぞよろしくお願いします。

●HBさん
 先日は第2回楽しい中医学倶楽部に参加させて頂き、ありがとうございました。
 参加する前は、3時間は長いかな?など思いましたが、あっという間、本当にあっという間、飽きることなく充実した時間でした。内容は、一部理解しきれない部分(単に、私自身の問題、勉強不足)がありましだが、○×形式で理解しやすく思いました。

●NKさん
 先日は第二回中医学クラブに参加させていただき、ありがとうございました。
 1回目とはまた違った内容と、実践を体験させていただき楽しかったです。
 気功は奥が深いのと同時に、自分の状態ややりかたを注意しないと結構こわいなというのが正直な感想です。
 また機会があれば参加させて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

●KMさん
 今回から参加させていただきましたが、第1回目の便秘のお話を伺えなかったのが残念でなりません。それ程に手ごたえのある講義内容でした。
 私自身、西洋医学的対症療法では治癒の見込めない病気を持っているため自然治癒
力を引き出す中医学等の代替医療に関心があります。気功を体験するのは今回が3回
目で、これまでの2回は断食療法で平行して行われたものでした。これまでは何とな
く気の存在を感じるものの確信が持てませんでしたが、本多先生のご指導が良かった
せいか、今回は手の中で気が凝縮したり引き伸ばされたりするのを実感できました。
 日頃から自分の体の声を聞くように注意して生活しています。私のような薬を受け
付けない体質の人に、今回の講義をお聞かせしたかったと思いました。

●MYさん
 私は今回が初参加だったのですが、堅い話ばかりだったらどうしようか、、、という心配は杞憂に終わりました。
 クイズあり雑学あり中国の話あり実技ありという内容と本多先生と陣内先生のかけあいが絶妙で眠気を催す暇もありませんでした。
 気功には以前から興味があり書物での知識は多少ありましたが、実際にチャレンジしたのは初めてのことでした。早速気を感じる練習をやっております。・・・が、まだこれかな?という感触までは至っておりません。これから先が楽しみといったところでしょう。
 2次会でも参加した皆さんのバラエティに富んだ楽しいお話が聞けて充実した時間を過ごさせて頂きました。次回のセミナーも楽しみにしております。

●RRさん
 日本で本番の中医学の基礎理論が聞けて本当に驚きました。素晴らしかったと思います。
 中医学は陰陽五行説を基礎理論としているものであり、臨床上、同様な症状であってもまったく反対の治療法を取ったり、まったく異なる病気も同じ治療法で直す場合が数多くあります。これは中医学が西洋医学と大きく違うところでありまして、すべての病気を必ず弁証しながら治療法案を考慮しなければならないのです。ただ症状にあわせて漢方薬を使うのは必ずしも正しい使い方だとは言えないとおもいます。
 と言う意味合いで、今回の中医学の基礎理論の講義は、中医学の一番大事な部分を解説したので本当に充実した内容だと思います。今後とも中医学のさまざまな分野の内容を期待していますので、宜しくお願いします。

●FKさん
 第2回楽しい中医学倶楽部に参加させて戴きありがとうございました。第2回目から
の参加でしたので難しいと感じるところもありましたが(見たこともない漢字で読めませんでした)あっという間の3時間でしたね。
 圧気発火の実験は非常に興味深かったです。この日のために実験道具を用意して
下さった陣内先生の情熱に感動いたしました。
 気功の体験も面白かったです。気功と太極拳の違いも分かっていませんが^^; 気功が怖いものとは知りませんでした。
 後の祭りですが、第1回目から参加してみたかったですね。
 (注:1回目のセミナーもまた開催することがあると思います)
 健康のためには早寝早起きを心掛けなければと反省いたしました。

●KTさん
 天人地風、気血の流れをよくし、五臓六腑全体の機能強化、太極拳とのつながり、とても分かり易い内容と実際に体験もさせていただき、とても有意義な時間でした。
 体内バランスを理想的な状態に保つ事がストレス解消や集中力アップなどに大きな力を生むのかなァ~と感じ、同時によくテレビに出てくる太極拳の体操の場面を思い浮かべ忙しい毎日ではあるがすべてを忘れて気の流れを感じ促進したなァ~とも思いました。
 “圧気発火の実体験”私も子供に見せたくなりました。また次回も楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

●SMさん
1回目と比べ、時間配分やアメのサービスなどの細かい気配りまであり、恐れ入りました。個人的には、夕食を先に摂って予め血糖値を上げて臨みました。疲れと満腹で、私の常で眠くなるかとも思ったのですが、眠くなることもなく最後まで楽しませていただきました。

驚くべきは、1回目と2回目で重なる内容がほとんどないことでしょうか。私の頭の中では、まだこの新しい知識や体験が、関連なく浮かんでいる感じで、もっと自分で勉強しなくては!と実感します。

気功体験では、いままでは感じることのできなかった気を少し感じられたようで、感動しました。でもRRさんが、本当に狂ってしまう人がいると言っていたので、少し怖いですね。かといって気功の師を探すのはちょっと大変なので、、、そのうち余裕ができたら探そうかしら。

とにかく前回に引き続き、色々と考えさせれました。ただ同然でこのような場を提供していただき、本当に感謝しています。準備も大変でしょうけれど、次回以降もよろしくお願い致します。

2007年06月14日