どこまで毒で毒を制するか・・?

 先日ラジオを聴いていたら、生島ヒロシさんと東京女子医大の川嶋先生が話をしていて、電話をして合言葉を言って賞金をゲットするということをやっていました。その合言葉が川嶋先生らしかったです。

 「毒を毒で制するホメオパシー」

 確かに毒に対して少量の毒を使って、体が元に戻ろうとする反応を惹起しよう、というのがホメオパシーの根本原理になっています。

 先日、耳鼻咽喉科でホメオパシー医学会の先輩に、熱があるときにベラドンナを使ったのだけれど、全然熱が下がらず怖い思いをした、という話を聞きました。これの漢方薬版の話をしてみます。

 ベラドンナは生薬で言うと麻黄(まおう)で、みなさん御存知の葛根湯や小青竜湯にも入っています。感冒初期の熱があるときに葛根湯を使うところは、少しホメオパシーと似ていると言えます。

 ひどく熱が出ている患者さんは耳鼻科にはあまりいらっしゃいませんが、時としてそういう患者さんが来たとき、麻黄が入っている漢方薬を使うのは、原則ではあるけれど、時々難しいなあと感じます。

 私は感冒に対する解熱剤の悪い面をたくさん見てきているので、解熱剤を処方するのをためらってしまいます。

 しかし熱が高い患者さんに「熱を上げる薬を渡します」という説明を分かっていただくのも容易ではありませんし、増してもしも熱が下がらなかったら、という思いも頭をよぎりますから、正直なところどうするか少し迷います。

 まずは「寒さを取らないと風邪が治らないから」という説明をして、熱が出過ぎたときには減量して漢方薬を服薬するように指導することが多いです。

 解熱剤を処方するくらいなら何もしない、という選択肢もあり得ますが、これは一番患者さんが納得しにくい内容であることは間違いありません(笑)。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年04月22日