鼻水に関する話題~お便りコーナー

 今回はたくさんのメールのご意見をいただきました。その中からご紹介してみます。

 先週、老人に運動意欲が生じて水泳をしている方が少なくないけれど、体液の損失が少なくないので、それに見合った休息を取ることが必要である、とお話しました。

 ●これに対してIさんより
 「身体を鍛えて、より健康をと望まれるのでしょうが、休息とのバランスなど目に見えない部分への気遣いが多いに不足しているように思えます。」というご意見をいただきました。

 見えない部分。これは西洋医学の最も苦手とするところです。私も漢方薬を使うようになって見えるようになったことがたくさんありました。Iさんも治療家でいらっしゃるので、それがとても気になったのでしょうね。体の状態をモニターしながら運動するのが理想かもしれません。Iさん、ありがとうございました。

 ●Yさんはお子さんの副鼻腔炎について、薬以外に何か対応を考えたいということでした。

 一般的ではないですし、私も普段は抗生物質を使うのですがー。

 副鼻腔の位置づけは、中医学では水がめぐり、体の熱で蒸発していく、といったところです。水の過剰と不足、熱の過剰と不足について、それぞれ考えねばなりません。

 水に関する異常であれば、消化器の不調、水の飲み過ぎ、逆に極度の過労で水が足りないということもあり得るでしょう。先週も書きましたが、運動のし過ぎもこの中に入ります。過労や運動し過ぎは、体表の水を維持する力がなくなってしまった状態ですね。睡眠不足は潤いが足りなくなり、体表は水不足になります。

 熱に関してはどうでしょう?
 カロリー過剰や飲酒は熱量が多くなりすぎる傾向が出ます。ストレスも大きな熱量の過剰を招きます。胃腸の吸収が弱い方、生来体が弱いとか、冷えが強い方の場合には熱量不足になります。

 相対的に熱が過剰(水が不足)だと膿のような鼻水、熱が不足(水が過剰)だと水のような鼻水が出るのです。

 Yさんはお子さんがどのような体質なのか、よくお考えになり、対応を考えた方が良さそうです。

 ご意見ご感想がございましたらlohas@jjclinic.jpまで!

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2008年09月27日