大麻に関する話題~麻子仁について
今週は大麻取締法違反による検挙者が話題になっていました。各大学が薬物乱用対策を発表するなど、特に大学の混乱が目立ちました。
大麻は国により、あるいは州により対応が異なりますので、甘くみてしまうのかもしれませんが、ラジオで聞いた範囲ではシンガポールなどは死刑になることもあるそうで(事実未確認)、当然大麻には厳しい国の方が多いです。
大麻のことをいろいろ調べてみますと、面白いことがたくさん分かります。
大麻取締法違反になるのは、大麻草およびその製品です。大麻草の成熟した茎や種はその対象にはならないそうです。
大麻の種・・。
栄養価が高いと聞いたので、きっと薬膳辞典にあるに違いないと思い「大麻」をひいていましたが、載っていません。
前出のサイトを読み進めていくと、何と、麻子仁(ましにん)という生薬が実は大麻種子であることが分かり驚きました。
麻子仁丸という漢方処方は便秘の有名な処方で、うちのクリニックでも数人が使用しているものですが、大麻種子の油成分が便を潤滑にして、排泄しやすくするという漢方薬なのですね。
「仁」という文字は、種子の胚乳を示します。
杏仁(きょうにん)=アンズの種子・桃仁(とうにん)=モモの種子
といった具合です。麻子仁が何の種子であるかを考えたことがなかったので、とっても驚きましたよ。
麻子仁(薬膳素材辞典より)
性質:平甘淡 帰経(効能の出る場所):脾・胃・大腸
働き:補虚滋養、潤腸通便:力がないのを補い、養う。便をスムーズに出す。
この種は酒のつまみに良いそうです。でもビールだと下痢しそうだな(笑)。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
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2008年11月23日