インフルエンザ~新型インフルエンザを考える
耳鼻科の講習会でもインフルエンザのことが大きく取り上げられています。その中で、新型インフルエンザをどのように考えるか?ということがありました。
その中で私が最も大切だと感じたのは、social distancingという考え方です。つまり社会が、人と人との距離を作るということです。
スペイン風邪の当時、フィラデルフィアは人口10万人あたり13000人の死者が出ました。ところが感染者が確認されてから、劇場、サロン、教会、学校、図書館を閉鎖して、スポーツ大会を延期したピッツバーグでは7000人の死者に、さらに全ての社会的な集まりを制限したセントルイスでは3000人の死者に留まったのです。
人と人が触れることで広がる病気です。しかも1か月、長くて2か月の流行です。薬などの医療だけでは感染抑制には限界があります。その間の混乱を避けるためにも、不便を我慢して最小限の流通を残して生きるよう、各自が、各地域が、各団体がシミュレーションすることが必要でしょう。
そして、現実には急にそういうことが起こるわけですから、自治体が各団体にそういう呼びかけをして、協力を求めていくことが必要なのではないでしょうか?
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2009年02月01日