(中医学)六腑の講義から4~胆
五臓に関してはバックナンバー173~181号を参照してください。
五臓六腑の話はある程度理解が行かないと面白くなりません。漢方を学ぶ医師も最初のこの段階で挫折します。それは、西洋医学の臓器と東洋医学の臓腑の違いを受け入れられないからだと思います。どの代替医療を勉強しても五臓六腑の話は出てきます。恐らく真理に近いからでしょう。
私が3月に受講した下谷武志先生の「次のステップを目指す中医学講座」はその理解をを絵画と音楽でイメージしようという画期的なものです。何となく分かる程度で結構ですから、少し我慢して読んで下さい。文責は陣内です。
肝の病態は情熱が十分に昇華されず、熱がこもったり、怒りが生じたりする、ということを五臓のときに説明しました。胆の病態は、その動物型ですので、急成長したときに完璧を急ぎ過ぎるということと、急成長によりバランスを崩すことが考えられます。
(本項は陣内の想像です)竹取物語というお話がありますが、かぐや姫は、恐らく月に帰らずに済むように(自分の成長のために)あり得ないくらい探すのが困難なものを皇子たちに見つけるように伝えたのだと思います。一般には結婚を断るため、と解釈されていますが、本当でしょうか?
成長を急ぐ「胆」の完璧主義のが災いして、皇子たちが右往左往したのではないかと想像します。あり得ないものを頼んだ胆的な(?)強引さを感じます。
(Wikipedia「竹取物語」を参照しました)
楽曲ではスカボロ-フェアが胆に相当すると下谷先生が話されていました。
同様にたくさんの無理難題が結婚相手に降りかかりますが、これも実は結婚を断る口実ではなく、あり得ない高い次元を本気で求めた結果の詩なのではないかと想像します。
さて次回は、胆のイメージを絵画で考えてみましょう。
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2009年05月17日