血液循環の重要性~白癬、中耳炎、副鼻腔炎

 足白癬と中耳炎と副鼻腔炎。

 この関連性について明確に説明できる人は医師でもそうはいないと思います。

 では、70歳の方がこの状態だったらどうでしょう?

 もしも「これは冷えのぼせ(のひどいもの)」と考えられたら正解です。

 年齢から、体の熱の均一性を維持する働きが落ち、足は冷え、頭はのぼせていきます。この方は、足の冷えが強いために血液循環がわるくなり、白癬を生じているのです。

 白癬とは、足にできるカビ、つまり水虫のことです。

 いつも考えさせられるのは、血液循環が悪いところには、いつもウイルス、細菌をはじめとして、カビ、場合によっては寄生虫まで、いろんな微生物が住みついているのです。場合によっては長期間居座って、少し痛いとか、凝りがあるとか、そんな症状を持ったまま過ごしていることもあり得ます。

 現在の足の状態は、恐らく免疫状態が悪いからか、体温が上がらないために微生物に好都合な環境になってしまっている、ということでしょう。手術痕にも同じような傾向があります。

 この方の場合には冷えが強いために、足指の免疫力が低下して、足白癬を生じたものと考えられます。

 一方ののぼせですが、これは首から上に熱を溜める結果となり、その放熱のために副鼻腔炎と中耳炎を生じてきたと私は考えています。

 そこで、少量の抗生物質とともに牛車腎気丸を使用したところ、鼻、耳、足全てが同時に良くなってきました。全身の動きが明確に分かると、治療も面白いものです。

 それと血液検査データからビタミンBが不足していることを看破しましたので、上等なビタミンBのサプリメントを買って飲むように指示しました。これで体温がさらに少し上がって、治療が終わっても再発を防いでくれることでしょう。

 今週は他にもビタミンBが必要な人がいました。うちにもビタミンBとCくらいサプリメントを置いておこうか。その方が便利かな。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2009年06月28日