漢方薬を何日飲めば良いのか・・?
漢方薬だから効果が遅いと思っておられる方も多いのではないかと思います。
慢性病のときには確かにゆっくり作用しているように見えます。しかし以前から申し上げている通り、慢性病のときには複数の要因が絡んでいます。漢方薬により原因療法がおこなわれた場合には要因が全て解決できず、完全な全治には至らないだけで、作用の強い弱いではないように思えてきました。
では何故、西洋の薬を飲むと効果が早く強く出るのか?
それは、症状に直結する部分をがっちり抑えることに重点が置かれているので、上流(つまり病気の根源)を抑えようという発想に乏しいからなのだと思います。
上流を抑えようとすると、効果がすぐに明確には出ません。製薬メーカーはデータが最重要ですので、曖昧な効果のものを作っても生産販売の認可を取り付けることができないという事情も背後にはあります。
そういう意味では、データは古典だけという曖昧さはあっても、漢方薬が広く使われるようになっている今日の状況はとても好ましいものと思います。
先日、私はとある患者さんの湿疹の治療のために、ある漢方薬を処方しました。少々冷える傾向のある漢方薬でしたが効果に疑いはなく、大船に乗っていましたが、処方期間が長すぎて、冷えによると思われる別の病態を招いてしまいました。
私は患者さんに合わせて漢方薬を選んだ時には、かなり効果が早く出るため、処方期間を短くしないといけないことを学びました。大抵の場合は、どうも3日から1週間くらいで状況が変化していくようです。
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2009年08月02日