扁桃腺炎を起こす人、気管支炎を起こす人

 耳鼻科の診療をしていて、以前からとても疑問にも思っていることがあります。それは、扁桃腺炎が何故起こるのか?ということです。

 今日書くことは、教科書などには全く出ていない、私の私見であることを、あらかじめお断りしておきます。

 風邪をひいて、ウイルスなどを撃退するために体に熱が生まれますが、その後始末として、熱を処理することを余儀なくされます。

 その後始末とは、膿がでることなのです。

 中耳炎や副鼻腔炎は頭にたまった熱を処理するために生じる現象です。中耳とか副鼻腔は、頭の中心の方まで入り込んでいるので、頭の熱を処理するのに大変都合よくできています。

 気管支炎も起こりますが、これは喉頭(のど仏のあたり)から気管にかけての熱を処理しているのだろうと思います。

 ところが、風邪をひくと扁桃腺に炎症を起こす人がいます。若い人、とくに男性に多い気がします。

 扁桃腺は派手に膿が出ないので、熱の処理としてはとても効率が悪いように思います。そうか・・だから熱が出てバランスをとってるのかもしれません。

 中耳炎と副鼻腔炎ではなく、気管支炎が起こる人、扁桃腺炎が起こる人とはどういう人なのでしょうか?

 私は経絡にヒントがあるのではないかと考えています。ツボのことです。

 関連する経絡に元々不調があるので、風邪の熱がスムーズに処理されずに、そういう炎症が起こるのではないかと考えています。

 炎症を起こしやすい部分から、詰まっている経絡を想定して、鍼を打つのが体質の改善としては劇的に効果がでるのではないかと予想しています。

 まだ研究が足りないので、詳細をお話できませんが、いずれそういう診療も取り入れていきたいと思います。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2009年11月15日