【アーユルヴェーダ】 第14回 ~ 肌の若返りについて5
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、14回目です。
肌の若返りについて、5回目です。
今週は皮膚のシワを予防するハーブについて、ドクターディネーシュに解説
していただきます。肌のしわに使われる主に使われるハーブは次のものです。
1)Santalum album (Sandal tree, Chandana)
2)Rubia cordifolia (Indian Madder, Manjishtha)
3)Hemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul)
4)Vetiveria sezanoidsなど
先週はサンダルウッドをご紹介しました。今週はマンジュスタについてです。
2)Rubia cordifolia (Indian Madder, マンジュスタ)
性質はサンダルウッドと同じく冷性です。やはり「火」であるピッタを収める作用があるようです。血液を浄化する作用が強く、砕石作用、通経作用もあるため、月経にまつわる病気、結石に関する病気、各種臓器のあらゆる炎症に有効です。
皮膚のしわに有効なのは、恐らく血液のうっ滞が強く解消され、通経作用により、栄養が皮膚表面まで十分に届くことによるのではないかと思います。また、皮膚の脱色、炎症、火傷などにも有効性が認められています。
他のハーブにはあまり見られない「抗腫瘍作用」も謳われており、血液浄化作用から、良性悪性を問わずに腫瘍を破壊するようです。
以上の作用を中医学でかんがえてみましょう。
中薬では、マンジェスタは清熱解毒薬に相当します。マンジェスタはアカネ目の植物ですので、近い関係にあるのは同じアカネ目の金銀花でしょう。
金銀花の葉と茎は忍冬(にんどう)と呼ばれ、静岡県では忍冬酒が作られています。私も買ったことがありますよ。琥珀色の香り高いお酒です。
熱毒は皮膚にかゆみ、化膿、ニキビなどを生じるので、清熱解毒薬である、マンジェスタも、忍冬も皮膚に有効なのでしょう。
アーユルヴェーダの薬草学の中で、マンジェスタは最良の血液浄化剤と言われているそうですよ。
来週はHemidesmus indicus (Indian Sarsaparilla, Anantamul) インディアンサルサパリラの解説をしたいと思っています。どこを探しても資料がなく困っておりますが・・。
お楽しみに!
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2010年01月17日