【栄養療法】双極性障害と思われる方にナイアシンを使ってみました
患者さんの中に、メンタルな問題を抱えている人が少なくありません。私は耳鼻科医ですので、あまりそういう患者さんへの対処が十分とは言えませんが、栄養療法で多少なりとも改善させることができれば、と考えています。
先日、過労由来と思われる軽い双極性障害と思われる患者さんがやってきました。
このメンタルな問題に対し、私はナイアシンとヘム鉄が候補に挙げました。
ナイアシンは過労状態でメンタルな調整力を失っている人で、血液検査上はLDHが下がっている人に有効だと考えられます。まだ血液検査を確認していませんが、明らかにナイアシンの適応があると考えました。
ヘム鉄は代謝を回すためのキーミネラルです。よってヘム鉄を使いたい場面はエネルギーが不足傾向であり、物質の滞りのためと思われますが、体に痛みが生じやすい印象があります。今回はナイアシンほどの緊急性は感じられないため、投与は見送りました。
両者のもつエネルギーからも検証して、ナイアシンのみの投与にしましたが、今後、どのようになっていくのかを見守りたいです。
それにしても過労は健康に影響が大きいですね。先日は東京電力の関係者に漢方薬で対処しましたが、補剤(体を補う処方)ばかりが必要になりました。胃腸を守り、血分を補うという感じです。大変なのだなと思います。
震災で職を失った人がいる一方で、やたら仕事やストレスが増えている人も少なくないので、そういう方たちのバックアップを少しでもできればと考えています。
メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より
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2011年04月10日