痛みがでたときに頭に入れておくべきこと

 先週「不通則痛」(先週は即痛と書かれていましたね)のことを書きました。ものの流れが妨げられると痛みがでるということを表現した言葉です。

 この季節にやたらと水を摂取すると、頭痛とくに後頭部から頚部にかけて頭痛がひどくなったり、副鼻腔炎がある人は頬の部分が痛くなりやすくなります。めまいになる人も少なくないですね。

 もちろん熱中症のことがありますので、水分摂取は大切なのですが、過剰に水分を摂取することは控えたいものです。ストレスでも不通の状態になり易くなります。

 さて。

 ある漢方雑誌をみていたらこんな言葉がありました。「不栄則痛」です。つまり十分に栄養がいきわたらないところに痛みが生じるという言葉です。
 
 まずは「不通則痛」の状態を解消させるべく努力をするわけですが、十分に通り道が確保されても、栄養不足により痛みが出る可能性があるということを言っているのでしょう。初めて聞きましたー。

 特に月経期から月経後に下腹部が痛むような場合が該当するようです。月経により血分が失われ、一種の栄養不足状態になっているものと思われます。そのときに痛みが出るのはまさに「不栄則痛」であるというわけです。

 漢方薬では十全大補湯とか人参養栄湯などの補剤(名称がいかにも補剤という感じが伝わりますか?)を使っていくのが基本と思います。

 「不栄則痛」の状態を他にも考えてみましたが、あとは過激なダイエット時にどこかが痛くなるとか、過度の運動のときに食事摂取が十分でないなどの状態のときに痛みがでるということが考えられますね。

 痛み止めでは対応できない痛みというのは決して少なくないので注意が必要だと思います。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2011年08月13日