朝の鼻水はどうしてでるの?
患者さんと話をしていて、ふと気づくことがあります。大きな発見とはいえずとも、腑に落ちることだと嬉しくなりますね。
昔から、鼻水のモーニングアタックと言って、朝に鼻水が大量に出る人がかなりいらっしゃいます。しかし実際にはどうしてなのか解明されていないのが現状なのです(たぶん)。
先日、アーユルヴェーダの講習を受けたときに、朝6時からカパ(動きの鈍い、重い水のような感じ)が優位になるので、朝は鼻水が出やすいのだ、とこの鼻水を初めて理論的に解説していただきました。
しかし、だったら、その人は朝6時以前のヴァータ(動きが素早く、落ち着きがない感じ)優位のときに起床すると朝の鼻水が出なくなるのでしょうか?誰かに試していただきたいものです。
この説明は良かったのですが、しかし腑には落ちていませんでした。
先日、患者さんが「寝ているときには具合が悪いんだよな」と言っているのを聞いて、むむむ~とちょっと考えがまとまってきました。
寝ているときには重力の影響を受けにくくなりますので、水は体を循環しやすくなるはずです。この水の循環を支える力は、中医学的には腎と脾(生命エネルギーと消化吸収力)にあるわけです。
腎と脾に問題がある場合に、水の循環が悪くなり、鼻水がでるのではないかと考えました。
また、その腎と脾の能力以上に水分が体に入った場合、尿となって体外に排泄されるのがほとんどとは思いますが、汗や鼻水としても排泄させることがあるように感じています。
鼻水のモーニングアタックを起こす人が増えているのは、過労により腎の力が衰えたり、美食により脾の力が衰えている人が多いからなのではないでしょうか?
これは自分なりには腑に落ちたのですが、みなさんはどうでしょう?
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2011年09月10日