なんでストレスは皮膚に出やすいのか?

 ストレスは皮膚に出やすいという面がありますが、どうしてでしょう?

 東洋医学では皮膚は肺に属します。体内のエネルギーが表に表出して物質化して今のわれわれの肉体が形作られていると考えられます。

 ストレスは東洋医学的には肝で処理されます。ストレスが大きくなると肝の伸びやかさが傷害されてしまい、胃腸で吸収されたエネルギーが皮膚の末端まで運ばれなくなってしまいます。

 ストレスが皮膚に出やすいのはこの点であろうと思います。

 また、皮膚の状態が悪くなると、肺(皮膚)は肝(ストレス処理)を剋する(相剋関係)ため、肝の状態がますます悪くなり、さらに皮膚の状態に影響するかもしれません。

 一方で、消化管との関わりも考えておく必要があります。

 ストレスが胃に出やすいというのはご経験のある方もいらっしゃるのではないかと思います。

 胃がむかむかして、胃酸がこみ上げてくる症状がでますね。お気楽な私でも経験がありますよ(笑)。

 ストレスのエネルギーが大きくて肝で処理しきれなくなると、その影響は脾、すなわち消化器系にでてしまいます。消化吸収が悪くなるのですね。

 そうすると、皮膚を十分に養うだけの栄養素が吸収されないということになってしまい、これもストレスが皮膚に出やすいひとつの要素になっているように思います。

 また、ストレスから便秘になってしまうと、体の解毒力が損なわれ、皮膚経由で解毒しようと体は考えるので、皮膚面は荒れがひどくなってしまいます。

 何だか、中医学と分子栄養学が合わさったような理論になってしまいましたが、私なりの解釈です。ご参考までに。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2011年09月17日