血圧を下げるべきか否か?4~降圧ペプチド

 高血圧をロハスな対処として、食材で何とかならないかと考えてみます。

 まずは血圧調節の基本的なところを押さえてみましょう。

 血圧は主に腎臓が管理しています。血圧が低くなり腎臓の循環血液量が少なくなると、レニンという物質ができ、いろんな反応を経て、腎臓で捨てるはずであったナトリウムを再吸収し、血漿量を増やすようになります。またレニンから始まる反応により、全身の血管も収縮し、腎臓の循環血液量が増加します。

 血圧が上がってくると逆に血圧が下げる機構が働きます。ブラジキニンという物質が作られることによって血圧が下がり、血圧が上がり過ぎるのを抑える方向に進みます。このように、ネガティブフィードバックにより血圧はコントロールされているのです。

 さて、イワシやゴマに含まれるある種のペプチドは、レニンから血管収縮や、ナトリウム再吸収を抑制する方向に働きます。

 高血圧の薬の中にアンギオテンシン変換酵素阻害剤という種類の薬がありますが、その薬と同様の働きをイワシやゴマがしているというわけです。

 また、マグネシウム、カルシウム、カリウムといったミネラル類も血圧を下げる働きが期待できます。

 マグネシウムは血管収縮させるためのカルシウムの働きを抑制しますし、カリウムはナトリウムの再吸収を抑制します。カルシウムは細胞の興奮を抑える働きがあるため、その興奮を抑えることで血管収縮が抑制されるとされています。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2012年01月09日