耳鳴りの治療には東洋医学的視点も入れて
若い男性の患者さんが耳鳴りで来院されました。
耳鳴りは難聴が原因のことが少なくないので、治りやすい難聴の場合には、難聴を治療することで耳鳴りが解決します。
でも、治療が難しい難聴も存在するので、その場合には耳鳴りを治療することはかなり難しくなります。耳鼻科でも治療に難渋していることが少なくありません。
今回の患者さんは難聴がありません。ところが面白い症状がありました。耳の前、少し下を押すとその耳鳴りがボワンと鳴るというのです。
これは西洋医学では全くお手上げの症状です。しかし東洋医学的には考える余地がありそうです。
このボワンと鳴る場所はどうも聴会(ちょうえ)というツボのようです。
聴会は胆経のツボで、ストレスと関連していると考えられます。ストレスがどのくらいあるのかを問診したり、ストレスがあるときに生じる脈の緊張を確認しなかったのが残念ですが、若い男性だし、仕事のストレスなどあるのだろうと推測します。
耳の前には3つのツボがあり(耳門、聴宮、聴会)、難聴を改善させることで耳鳴りを治していこうとするもののようです。
耳鳴りの治療にはこういう東洋医学的観点も必要でしょうね。
治療の難しい分野であり、まだまだ研究が必要だと思いました。
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2012年03月11日