花粉症と紛らわしい副鼻腔炎

東京では花粉症がようやくピークを過ぎ、これからはヒノキとかカモがヤの花粉症のある患者さんだけが薬を必要とする状況になってきました。

 先週も書きましたが、今年の花粉症は花粉の飛散量を考えるととても症状がきついですね。これを花粉のせいにしてはいけません。自分の生活を整えることから始めましょう。

 花粉症の鼻水、といえば、どういう鼻水が思い浮かぶでしょうか?

 さらさらの透明な鼻水ですよね?

 しかしこれからは勝手が違ってきます。濃い膿のような鼻水がでる場合でも花粉症を疑わなければなりません。

 今までは逆だったのです。さらさらの鼻水でも、風邪をひいて症状がでている人がとても多く、風邪を花粉症と見間違えないようにと考えてきました。これからの季節は花粉症を副鼻腔炎(蓄膿)と見間違えないようにしなくてはなりません。

 膿がでるというのは熱のたまっている体に生じる象徴的な出来事です。膿を体外に出すことで熱(と水)の平衡を保とうと体が反応しているわけです。

 温性である花粉の波状攻撃が続いていましたから、体に少しずつ熱が溜まってきているはずです。しかも春の陽気になり、体が熱を生じやすい状況までできてしまっています。

 厳格に花粉症と副鼻腔炎を分けるのは難しいのですが、どちらにしても熱を捨てる必要があるという観点から、あまり厳しい治療をしないで自力にある程度任せるということも必要なのかなと思ってみています。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2012年04月01日