漢方薬の少量投与に関する考え方について
最近、漢方薬を少量で投与しているというお話をしています。
これはとても面白い試みだと自分では感じています。というのは、漢方薬は特にベクトルをもった処方であると感じているからです。
ベクトルというと、方向性と量ということになります。
健康になる方向性をつけてあげる、その方向に量的に押してあげる、というのが漢方薬であると思うのです。
道に迷ったときを考えていただければ分かりますが、方向性と量、どちらが大切かというと、もちろん方向性です。
方向性さえ合っていれば、あとは人間には自然治癒力がありますので、自分の力で治っていくものなのだと思います。
量的にその方向に押し込んでいくと、誤った方向性を与えてしまった時には修正が大変になってしまいますし、正しい方向でも過ぎれば健全な状態から遠ざかってしまう可能性があります。
そういういろんな意味で、方向性だけ与えて、あとは自分で治っていただくという発想が必要だと感じています。さらに漢方薬の生薬の不足している現状を考えると、生薬の節約という意味でもとても意義深い考え方と言えると自負しています。
ただ、正しい方向性を与えないと全く何も生じませんので、患者さんの不満は大きくなることが予想されます。ですので的確と思われる判断を気功的に行い、通常量の2~4分の1程度で処方することが少し増えてきました。
なかなか面白いです。結果はまたご報告しますね。
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2012年08月05日