自分の体調を知る
都会の高齢者の傾向を見てみると、私の私見ですが(あくまで一般論です)、
・結構元気である
・着るものもやることも割と若い
・お金にゆとりがある人がかなりいる
という印象です。
何が言いたいのかというと、高齢者向けのレジャー施設、特に健康維持のためか、スポーツ施設がかなり流行っているらしいのです。確かにこういう高齢者であれば、商業上はターゲットになってしまいます。
先日、高齢者の方を診察したときに、とても若いなあという印象を持ちました。聞いてみるとスポーツをかなりされているとのこと。
『ダイビングプールで訓練をしてきました。』
本当に驚いてしまいます。ところが診察してみると脈に力が全くありません。体の気が足りず、熱を生むことができない状態になってしまっているのです。
「あれあれ・・・?」
これでは健康とは言えないですから、休息を言い渡しました。すると、
『明日は運動しても良いですか?』
「うーん、自分の状態を分かっていないのだな」と少し悲しくなりました。結局漢方薬を飲んでいただくことで回復を図ることにしたのですが、安易な回復でさらにスポーツ熱が高まることを私は恐れています。
みなさん、自分の体調の良し悪しが本当にはよくわかっていない、という場合があります。ときどき自分の体と対話して、知らぬうちに無理がかかることのないようにしたいものです。
あと、若いうちにすごく我慢して努力して、高齢になってから勢い込んでスポーツなどを始める人もいらっしゃると思います。しかし何となくですけど、スポーツは若いうちからして、だんだん静かに生きるのが良いのかな?なんて思いました。
メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より
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2012年05月27日