風邪の終わりこそ入浴は控えめに
風邪のときによく、入浴はどうしたら良いですか?という質問を受けます。
従来の医学では、統一見解はなく、医師の判断、それも大した根拠のない判断で(だと思いますけど)、入って良い、入ってはいけないということを患者さんに伝えているのだと思います。
医学教育の中で、入浴をどの段階で許可するか、何を根拠に禁止するか、などということを私は教えていただいた記憶がありません。もっとも最近の医学教育でどうなっているのかは分かりませんけれど。
強いて言えば、入浴に耐えうる体力かどうかを判断していると言えます。
ところが単純な風邪の場合、入浴に耐えられない体力などということはあまり考える必要がなく、気分的に入りたい、入りたくないで決めればよいようにも感じます。
でももう少し深く考えてみましょう。より良く風邪を治すための入浴方法があるはずです。
入浴することにより何が起きるか考えてみましょう。
> 汗をかく
> のぼせる
> 表面から温まる
> 疲れる
こんなところでしょう。風邪の初期には表面が冷える、汗をかいていないと辛い、ということがあるかもしれません。疲れの問題がなければ、さっと温まり終わりにしておきたいところです。
そして風邪の後半。もう身体は辛くないので、ゆったりと入浴したいところかもしれません。問題は身体の中に残った熱が身体を上っていくことでしょう。それが咳になったり、口の渇きになったりするのです。
この時期ののぼせは咳を増悪させるので、長い入浴はやはり避けた方が無難です。汗をかくほどに入浴すると口の渇きもひどくなり、治りが悪くなると思います。
風邪の間は体力に合わせて入浴するかどうかを決め、症状がある間は短時間で切り上げるようにしたいものです。
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2012年06月10日