だんだん冬支度処方になってきました

 だんだん寒くなってきましたね。寒くなると、体の気血の巡りが悪くなります。夏の間は順調に経過していた患者さんも、だんだん薬が合わなくなってきています。

 温める薬の場合、一段階温める力を強化するような対応をしています。

 例えば、六味丸という漢方薬を使っていた患者さんに対しては、そこに附子(ブシ)と桂皮(ケイヒ)という温める生薬を加えた八味地黄丸という処方に変更します。

 では八味地黄丸を処方していた人にはどうするかというと、少し附子を少し増量した牛車腎気丸という処方に変更しています。

 別の例では、めまいの処方で苓桂朮甘湯という処方があります。茯苓、桂皮、白朮、甘草という構成生薬の1文字ずつを名前に入れた処方です。これも少し寒くなってから切れ味が悪くなってきました。

 そこで私は桂皮の代わりに乾姜(生姜を乾燥させたもの)を配した苓姜朮甘湯という処方を用います。

 苓姜朮甘湯がめまいに効果があるということはあまり知られていませんが、実際には真冬時のめまいにはかなり効果のある処方なのです。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2012年11月18日