暑い夏ですけれど、冷たいものは控えましょう
ストレスを抱えている人が多く来院するので、発散性のある漢方薬を選択しようと考えることが多いです。
発散というと、桂枝(シナモン)、蘇葉(しそ)が代表的だと思いますが、理由は不明ながら、桂枝の入った漢方薬が体に合いやすい季節のようです。
特に最近使い始めたのが桂枝人参湯です。発散とともに、お腹を人参で温める、つまり体表の発散にも、内臓の温めにも効果がでる(温裏作用といいます)という処方です。
よく考えてみて下さい。
この処方がこの夏に出るという意味は何でしょう?
この桂枝人参湯の中に入っている人参が胃腸の働きを補うのです。食卓にある西洋人参とは違いますよ!
連日の暑さで冷たいものを口にする人が多くなっているのだと思います。いつもは黙々と食べたものを処理してくれる胃腸も、冷たいものがどんどん入ってくるので少しお疲れ気味なのでしょう。
こういう背景があり、桂枝人参湯を処方することが多くなっているのでしょう。
暑い夏ではありますが、できるだけ冷たいものは口にせず、胃腸を守ってあげましょう。
メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より
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2012年08月12日