続インフルエンザ

インフルエンザにかかる人が大変に多い。かなり注意が必要な状況が続いている。B型の流行で分かりにくく、発見が遅れてしまいがちである。

今日も二人のインフルエンザ患者さんが来られた。説明をしながらふと考えた。インフルエンザと判断する根拠は何なのか?精密検査をしようと思うのはなぜか?自分の行動、判断基準を見直してみた。

まず、ウイルス感染症であると確信が持てることが前提である。それから、熱がすごい高いとか38度くらいの熱が2日以上続くとき、感冒と思っているのに透明な鼻水がいつまでも(発症から4日以上)続くとき、脈の状態が通常の感冒と明らかに異なりいつまでも浮いているとき、熱がありしかもやたらだるい日が3日以上続くとき、である。

たいしたことはない内容である、と感じられるかもしれないが、実はウイルス感染症であると確信を持つためにはそれなりの検証と慣れ(勘?)が必要である。ウイルスキットが汎用されるようになった当初からすると、現在では診断の精度がかなりあがった実感がある。

でもまてよ・・数日経過すれば分かる、というものばかりではないか!初日あるいは2日めでないとウイルスを制圧することは現状では困難である。今後はさらに早い段階でピンとくるための情報集めをしていこうと思っている。

2005年02月10日