子供

子供の診察は難しい。今日も思ったのだけれど、病気の移ろいが速くてなかなか病気の実態を捉えるのが難しいことが多い。病気になったらすぐに診察できるわけではないので、風邪ですか?アレルギーですか?と聞かれてちょっと返答に詰まることもある。

そういう難しさと子供特有の恐怖感による診察の困難さもある。これを克服するのは大変だが、子供の側がその恐怖を乗り越えるのはもっと大変なことである。その診察が大丈夫なものである、自分のためになる、という確信をこちらが与えてあげなくてはその恐怖をなかなか乗り越えられないだろう。

と思っていたら、ちょっと気になることがちらほら見られた。
「この子にできるかしら?」
「病院では必ず泣くんですよ」
という親御さんの発言である。確かに本音なのかもしれない。でも診察は怖いものではない、あなたのためだよ、という確信を与えようと必死になっているところにちょっと水を差される感じがする。ちょっと正直すぎる。

せめて子供の前でないところで発言してもらえると良い。子供は自分の自信が持てるかどうかの瀬戸際にいるわけである。プラスの暗示があると「できるかもしれない!」という気持ちにもなると思う。でもマイナスの暗示があると「やっぱりできないのかな?」という気持ちになってしまうのではないだろうか?

あー、自分の子育ての態度に跳ね返ってくるなあ。。。

2005年03月27日