のどの痛み

今日の診察では季節柄、耳が痒くなったり、めまいがしたり、聞こえがおかしくなったりという診察もあったのだが、今日は喉の診察について考えてみたい。

風邪をひいた人は、「喉が痛くなった」と言って診察室に来られる。この時点ですでに風邪を発症して数日経過していることが多い。それを指摘して発症日を推測するためにいろいろ質問する、というのが私の常道なのだが、最近ではなかなかさかのぼれない。それは何故か?

これは推測なのだが、風邪の病歴をさかのぼれない人たち、つまり風邪という自覚を持たずに喉が痛いと言って来られた人たちは、決まってかなり多忙な人たちである。したがって、そのハイテンションによってだるさとか寒気は飛んでしまい、熱でさえ発散して微熱程度で済んでしまっているのだと思う。

そうして喉が痛いと言って初めて診察室にやってくる、これが真実なのではないだろうか?たかが喉の痛みなのであるが、こんがらがった糸をほぐしてより正確に処方を出すためには結構いろいろ考えざるを得ない。

喉の痛みにもなかなか取れないものがあるのは確かである。例えば不適切に消炎鎮痛剤が使われてかえって痛みが増したり、微熱が取れなくなったりすることも少なくないが、あまり一般には知られていないのは残念である。

今日は「喉の痛みがずっと取れない」と言って来られた患者さんが居られた。折角遠方から来られた方だったので、自分なりに集中して対処した。私はその患者さんには漢方処方で対応してみたのだが、満足のいく結果になったであろうか?その方は知り合いの紹介で来られた。喉の痛みで紹介してくれたその紹介者の方にも、わざわざ来ていただいたその患者さんにも、この場を借りて御礼を申し上げる次第である。

2005年06月21日