風邪vs花粉症 最終章
今までずっと風邪と花粉症を見分けることに時間を費やしてきました。
喉の赤み、脈の沈み、寒気の有無が風邪と判断する根拠でした。
喉の赤みは鼻づまりによる口呼吸からも生じることがあると自分でも感じていましたから、そこは十分に注意して鑑別を進めていました。
ところが・・・
ある疑問が私の中に芽生えてしまいました。否定しても否定しきれないこの疑問を誰かに解いてもらわねば!そこで・・・
私ははじめて東洋医学を習った浅岡俊之先生の講演を聴きに行きました。
そこで私は思いきって、浅岡先生に尋ねました。
「もしかして東洋医学的には風邪も花粉症も同じものなのではないですか?」
私にとっては今までの診療姿勢の完全な自己否定ですから、かなり思い切った質問なのです。しかし浅岡先生は事もなげに
「そうだよ」
とおっしゃいました。外からやってくる邪なものに対して体が反応している、その反応の仕方はどちらも変わらないのです。しかし、一時点で判断するから、どちらかのように見えてしまう、そういうことなのでしょう。
私がいままで風邪と花粉症を必死により分けていたことは何だったのでしょうか?(苦笑)
漢方の世界では病因の如何を問わないということなのでしょう。まあそりゃ、漢方薬は自分に働く薬ですから、体の状態こそが大切です。そうか!漢方薬を正しく出していればはずれはない、ということになりますね。
今後も徒労に終わるかもしれませんが、風邪なのか、花粉症なのかという西洋医の視点をまだ持っておこうとは思っています。ただ、私の診断と治療は今後少し匙加減か変わるかもしれません。。。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
2007年03月18日