風邪の常備薬には何が良いか・・?
今日はまたメールでのご質問で面白い!と思ったものがありましたのでご紹介します。
●Yさんからのメール
かぜのひきはじめ、また常備薬としての漢方は何がいいでしょうか?常備薬を漢方のものにしたいのです。かぜには、ケイシトウ・コウソサンがおすすめとのことでしたが、のどの痛みにと書いてある「甘草湯」を買いました。
注)
桂枝湯 香蘇散
甘草湯
以前は「葛根湯」を買っておいたこともあったのですが、先生のメルマガによると、葛根湯は胃弱には不向きでしたね。私は特別な胃弱ではありませんが、体質として体力のないほうです。小柄で痩せています。
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なるほど~。ひとつ重要なのは風邪のひきはじめをしっかりと捕まえることができるかどうかです。これが十分にできるのであれば、体力のない方の処方としては桂枝湯、香蘇散は選択肢になりますね。ただ香蘇散は一般には売られていないようですね。もしも数回ならば葛根湯も考えてみてください。
これらの処方はおかゆとともに飲んで体をカッと暖めることが大切だ!と「楽しい中医学倶楽部」を担当して下さっている本多先生はいつも強調されます。せめてお湯では飲みたいものです。
では喉が痛くなってしまったら・・・というお話です。副作用が少なく、使いやすいのは桔梗の入っているものですが、桔梗湯、桔梗石膏などは医薬品で、なかなか手に入らないようです。
最も広く感冒の状態に対応できると思われる処方は、柴胡桂枝湯でしょうか(さいこけいしとう、と読みます)。販売もされているようです。
痩せている方の場合、喉の痛みの後に乾いた咳がでる可能性が高いです。それに対応できて、最も手に入りやすそうなのは麦門冬湯でしょうか?ただし、むくみがでたら減量する必要があります。
がっちり体型の人はもう少し選択肢が考えられます。胃腸が強い分だけ麻黄などの生薬が入ったものが使いやすくなるのです。これについてはまた後日お話します。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
2007年05月13日