気管支炎に対する認識
先日、患者さんに面白いことを聞きました。
私が急性気管支炎と診断した患者さんがいるのですが、内科の先生に真っ向から否定されてしまったようです。
「気管支炎なのに熱がでないなんておかしいから、気管支炎ではない」と患者さんは言われたようです。
私は怒り心頭です。「気管が赤いのをファイバースコープで見たんだよ!」
私はそのときに怒る(心の中で、ですよ)と同時に、内科では気管を見る手段がないから、そう思うのも仕方ないのかもしれないなあ、と思っていました。
でも・・・(怒りの反省モード)。
よく考えると声門下喉頭炎が気管に広がったものだから、喉頭炎というべきなのかな、という疑問もあります。気管が左右に分かれるところまでいかないのですから、気管支には炎症がなくて、厳密には気管支炎ではないとも言えます。
しかしこの部位の炎症が風邪のあと続いていて、放置されていつまでも咳がでて苦しんでいる人もたくさんいるのです。ただ、内科では呼吸音が正常なので、気管支炎ではない、と診断を受けることになります。
じゃあ部位を正確に伝えるため、「気管炎です」と言うのも何だかおかしい感じです。だいたい気管炎などという医学用語は聞いたことがないです。やはり気管が赤いのみでも「気管支炎」と言ってしまう方が、患者さんにも伝わりやすいように感じます。やや正確さを欠きますが。
確認方法を教えておきましょう。両側鎖骨が中央でくびれていますが、その上までは気管が浅いので触れます。強く押すと苦しいので、軽く押してみて痛みがあるようなら「気管炎」と言えます。医師には気管支炎の対応をしてもらいましょう。
メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
2007年10月27日