インフルエンザの早期発見の努力について

 インフルエンザが東京では流行が始まっています。昨年よりもやや早い流行の始まりです。私のクリニックでも1日に4人のインフルエンザ患者さんが来院されたことがありました。

 最近はタミフルとかリレンザというようなインフルエンザ治療薬がありますので、その薬をいかに早く患者さんに提供するか、ということに心を砕いています。目標は熱が出る前の診断です。熱が出れば誰でも診断できますから。

 以前にもメルマガに書いたことがあったかもしれませんが、脈証は有効な診断ポイントのひとつであると思います。ただ、熱が出る前のインフルエンザの診断に100%成功するわけではありません。疑陽性、つまりインフルエンザでないのに脈証では陽性と思える人たちが半分います。ただ偽陰性、つまり見逃し例はあまりないので、脈証も使い方によっても有用な方法と言えると思います。

 脈証でどうインフルエンザ初期を判断するかを説明します。風邪の初期症状として寒気やだるさがでてきたときに脈は軽く触れるだけで強く触れてきます。これを「脈が浮いている」と表現します。体が病気に抵抗している時期です。

 インフルエンザの場合は脈が浮いている期間が長いので、脈が浮いたまま、初期症状、つまり寒気、だるさ、熱があるままで、頭痛、そして喉が痛くなるという具合に風邪の中盤から終盤の症状が重なって出てくるのです。慣れないと判断はやや難しいです。

 もうひとつ判断の根拠となり得ることが先日起こりました。目の前のインフルエンザ患者さんの寒気が私にも生じたのです。その後何も起こりませんでしたので、感染したのではないと思います。感染にしては症状がでるまでやや早すぎると思います。気の世界に共振という現象がありますが、私はそれであったと思っています。同じ周波数の音叉が共鳴して鳴るように、病気に共鳴したということです。

 私は毎日、気のエクササイズをしているので、少しずつ敏感になっているのかもしれません。もしかすると精度がどんどん上がる?という期待もあるのですが、体を張って診断するのはちょっと抵抗がありますね(笑)。

メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より

2007年12月23日