【栄養療法】みなさんも私と共に勉強しましょう!~抗酸化作用4

 ビタミンCが抗酸化物質として機能するのに、ビタミンB群、グルタチオンが必要であること、細胞膜の酸化を直接修復しているのはビタミンEで、それをビタミンCが支えていること、そこまでお話ししました。

 さて、ビタミンCとともに、ビタミンEの働きを助けている物質があります。それは、コエンザイムQ10です。

 コエンザイムQ10は年齢とともに段々減少していきます。肝臓のコエンザイムQ10を作る働きが弱くなるのでしょう。コエンザイムQ10が老化と関わっていると考えられてもいるようです。

 先日、老人性難聴がコエンザイムQ10で予防できるという動物実験結果をお話ししましたが、コエンザイムQ10と老化との関わりを感じさせる結果であると思います。
 http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/tanokura091110.pdf

 コエンザイムQ10はなかなか食物では摂りきれないのだそうです。そこでサプリメントなどで補給することを考えるのですが、ひとつだけ大切なことがあります。

 高齢者の方でコレステロールを下げる薬を飲んでいる方は少なくないと思います。この薬はコレステロールの原料になるメバロン酸が作られないようにする薬なのです。ところがコエンザイムQ10もメバロン酸から作られます。

 つまり、コレステロールとともにコエンザイムQ10も減らしている可能性があるということです。こういう薬を飲まれている方はコエンザイムQ10の補給をした方が良いかも知れません。

 抗酸化作用については、まだ続きますよ。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2010年01月03日