【栄養療法】しばらくは亜鉛について、いろいろ語ります!

 亜鉛は金属ですが、体に必要なものです。

 亜鉛と特に関係の深い酵素は約70に及びます。血液検査でよく見る中では、アルカリフォスファターゼ(ALP)でしょう。100以下ですと、亜鉛の不足も考えます。亜鉛が不足すると後述しますが、多彩な症状がでてきます。

 亜鉛は中毒を生じるとも言われていて、塩化亜鉛や酸化亜鉛を吸入すると体に異変を生じます。急性亜鉛毒性は口から摂取したときにも生じるとされ、下痢、嘔吐、発熱などの症状を呈するというのが一般的です。

 ただし亜鉛を吸収する際に小腸粘膜で一時的に貯蔵されて、過剰な亜鉛は小腸粘膜とともに剥離して便になって排泄されてしまうので、よほど高濃度の亜鉛を一度に摂取しない限り、急性毒性は生じないと私は思っています(これには異論もあるようです)。メッキ工場などで亜鉛を吸入した場合には、小腸粘膜のようなバリアがないのでやはり危険でしょう。

 さて、亜鉛欠乏時の症状です。

 一番有名なのは味覚障害です。亜鉛の欠乏により味蕾が壊れて生じるとされています。高血圧や胃潰瘍の薬、あるいは抗生物質にも亜鉛の働きを失わせるものがあり、味覚障害を生じることがあります。

 あと皮膚の乾燥やびらんなどの皮膚症状が生じるのも有名です。これはコラーゲンやケラチンの合成に亜鉛が関わっていることによります。従って、褥瘡が亜鉛投与で良くなる、ということもあるそうです。

 あとは精神症状です。無欲化や情緒不安定が生じるようです。これは海馬という脳組織に亜鉛が多く含まれていて、その働きが十分でなくなるため、とされています。

 でも今日、私がどうしても亜鉛のことを書きたくなったのは、ちょっと面白い発見をしたからです。この続きはまた来週~。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2010年02月06日