【栄養療法】ビタミンAについて3

 先週までビタミンAの摂取はレチノールであれば危険とは言えず過剰症の可能性は少ないこと。働きとしては、上皮と粘膜の維持、視覚の維持があることをお話しました。

 さて、今週はビタミンAの抗腫瘍効果ついてお話します。

 がん細胞は細胞分裂が無制限に生じてしまうために、体の調和を乱してしまう病気と言えます。

 また、がん細胞は常に少しずつ体の中に生じていますが、免疫によって排除されているのです。

 ビタミンAはがん細胞の異常な細胞分裂を正常化させる働きがあり、さらに、そのように異常を来たした細胞を死に追い込むことで生体の調和を維持する働きがあるのです。

 がんに対して何らかの有効性が認められているものを挙げてみます。

 急性前骨髄性白血病、皮膚がん、乳がん、肝がん

 また、前がん状態にも有効とされています。紫外線角化症、色素性乾皮症などです。

 ではそのようなビタミンAが十分に足りているのかどうか、これを血液検査で知るための指標は何か?ということになります。

 ビタミンAは細胞核内で働き、核酸代謝に大きく関わっています。ビタミンAが存在することで核酸の代謝が正常に行われ、その結果として生じる尿酸はビタミンAが存在している一つの指標になります。

 尿酸は痛風の原因であり、少なければより良いと考えられがちですが、値としては5mg/dl前後が良いようです。3.5mg/dlくらいになってきますと、ビタミンAが体内で十分に働いていない可能性を考える必要があるようです。

 来週はカロチノイドなどについてお話します。

2010年04月18日