【栄養療法】アミノ酸について

 今週はアミノ酸について勉強します。

 読者のHさんから、トレーニング生活を始めてあった不調が、プロテイン摂取で改善したとのことです。まず、長距離を走っても飛蚊症にならなくなり、そして風邪を引かないようになり、肉の食べ放題に行きたい欲求が抑えられるようになったとのことです。なるほど!

 方法としては運動前にアミノ酸サプリメントを摂取して、運動後にプロテインを摂取し、間食で空腹を避けるようにしたとのことです。これは実は深い内容を含んでいますよ。

 アミノ酸は吸収されて30分でほとんどが肝臓に到達します。ところが、プロテインではアミノ酸に分解されるのに時間がかかるので、少しずつしか肝臓には到達しないのです。

 ですから、トレーニング前にアミノ酸を摂取するというのはとても理にかなっています。もしトレーニングで傷んだ体を修復することを考えるならば、トレーニング後もアミノ酸摂取して、トレーニングとは関係のない食事のときにプロテインを摂取するというのは如何でしょうか?

 本題と外れますが、間食で空腹を避けるとありました。これはとても有効な場合があります。それは食後数時間後に低血糖になり、食欲が異常に増す人の場合です。もしかするとHさんは「肉を食べたくなる衝動がある」と話しておられましたので、食後高血糖、食後4~5時間後に低血糖になっているのではないでしょうか?

 この場合には、食事の最初に繊維質のものとプロテイン(あるいは肉類)を摂取して、糖質の吸収を抑えて食後高血糖を抑えていくという方法があります。実は私も食後に血糖がとても上がるので、プロテインの食前摂取をしています。間食する場合にも糖質過多にならないような配慮が必要です。

 Hさん、メールありがとうございました。

 質問はメールで結構ですのでお寄せ下さいね。
 lohas@jjclinic.jpまでお願いします。

2010年06月19日