【栄養療法】ビタミンDについて2

 先週はビタミンDのトピックスについてお話しました。

 活性型ビタミンDが骨の形成のみならず、ウイルス性気道感染症を抑えるとか、抗がん作用を持つということがポイントでしたね。

 ビタミンDには細胞の分化、角化を誘導する働きがあるため、皮膚病である乾癬の治療に用いられています。この働きは抗がん作用にも繋がると考えられます。

 また免疫を担当するT細胞やB細胞に働きかけ、免疫を調整してホメオスターシスの維持に大きく役割を果たしていると思われます。これが感染症に対して抑制的に働くのでしょう。

 また、ビタミンDは細胞核に直接働く形態をもっており、タンパク合成を調節していると考えられます。これがペプチドホルモンの分泌の調節に役立っており、インスリン(血糖を下げるホルモン)や、カルシトニン(血液中のカルシウム濃度を下げるホルモン)の分泌に関与するのでしょう。

 ビタミンDは食事が吸収される場合と、皮膚に光が当たることで合成される場合があります。加齢とともに食事からの吸収も、皮膚での合成も、低下してくるため、少し運動して日光に当たるのが骨そしょう症の予防に効果的とされています。

 ただし、必要以上の日光浴は皮膚がんの原因にもなるため、注意が必要でしょう。

 質問はメールで結構ですのでお寄せ下さいね。
 lohas@jjclinic.jpまでお願いします。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

お好みのタイプのメールマガジンを是非ご登録下さい!バックナンバーも見られます。

2010年10月03日