鉄の欠乏について
鉄については以前にも話をしたかもしれません。
とにかく重要なミネラルなので繰り返しになっても良いでしょう。
鉄欠乏性貧血の方で鉄剤を服用すると胃が痛くなる、という人もいると思います。私はずっと胃酸過多による症状が出てしまうのだと解釈していたのですが、実は違っていました。
原因はフリーラジカルです。
胃の中で3価の鉄が2価に変化しますが、このときにフリーラジカルができてしまいます。これが胃痛の原因になっているのです。
こういう場合でも、胃痛なので胃酸分泌を抑える薬が投与されているケースが多いようです。しかし、それだと鉄が2価に変化しませんから、吸収が悪くなり、鉄剤を投与している意味がなくなってしまいます。
やはり鉄剤はヘム鉄の形で2価のまま摂取した方が良さそうですね。
医師は、鉄過剰症について学生時代に習います。試験にも出やすい項目なので、よく覚えています。反面、鉄欠乏性貧血はありふれているので、かえってよく分かっていないという面がありそうです。
鉄の過剰は口から鉄分を摂取しても生じないようです。過剰になるのは、鉄剤を注射した場合だけのようです。鉄をたくさん摂らないといけない人はたくさんいます。そういう場合にはきちんとしたサプリメントを口から摂れば問題ありません。
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2010年10月24日