もうやめれば良いのに・・・

 今朝のニュースから。

 三重県立総合医療センターで多剤耐性緑膿菌に感染した入院患者2人が死亡。院内感染の可能性が高いとみて、間接的に接触のあった1人の検査を行っている。院長は反省し、万全の対策を講じたいと話しているとのこと。
 
 千葉県がんセンターでは看護師が結核を発症し、接触した可能性のある患者さん、関係者の検査を行うとのこと。テレビのニュースでは感染経路の洗い出しを行うとのことでした。
 
 もちろん発症した方、可能性のある方たちの検査は十分に行われるべきだと思います。しかし感染経路は分からないと思いますよ。遺伝子で調べるから、といっても全てが明らかになるわけではないでしょう。

 耐性菌は抗生物質を乱用(だと思います)している状況では生じえる問題だと思います。より強力は耐性菌を作らないようにするためには、薬剤自体の使用をどこかで制限しないといけないでしょう。当初は困難が伴うと思いますけれど、いつまでも医療費を押し上げる要因になります。

 感染経路の洗い出しの場合には、一定の見解が得られると小手先の感染対策が採られて問題がうやむやになってしまう可能性があります。結核を発症するのは、職員の免疫の状態の問題でしょう。ご本人の病気なのか、労働環境が悪いのか分かりませんが、そのあたりに切り込まないと問題は解決するとは思えないのですよね。

 無秩序の薬の生産、感染経路の洗い出し、本当にもうやめれば良いのに。

メルマガ「実践!新ロハス生活~これであなたも医者いらず」より

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2010年10月17日